自衛隊を特攻に? 日本は米国本土を守るための“捨て石”となる!
驚くべき提案ではないか。ニューヨークやワシントンなどの米国本土を北朝鮮の核ミサイルの脅威から守るために、自衛隊員に特攻隊のような役割を担わせ、東京やソウルで100万人規模の犠牲者が出るリスクに目をつぶる究極の対米従属政策といえる。私の目には、日本国民の生命と安全を脅かす“戦争仕掛け人”にしか見えないルトワック氏は安倍首相とも面会、「(安倍首相は)稀に見る戦略家だと思います」(「文藝春秋」12月号・池上氏との対談での発言)と絶賛。「北朝鮮先制攻撃容認」でルトワック氏と安倍首相は一致しているように見える。
これに対し尾形氏は前述の「デモクラシータイムス」で、こう首を傾げていた。
「『核を持った北朝鮮にアメリカが脅されるようなことは困るから、それを挫くためには軍事オプションしかない』というのは、アメリカのなかでの議論なのです。私がいま非常に奇異に感じたのですが、ルトワック氏は『アメリカ』という主語を『日本と韓国』に言い換えて正当化しているだけに聞こえる」
「(北朝鮮に)圧力をかけ続けていったらどんどん戦争に近づくわけですよね。そのときに(日本)政府の中枢の方は『覚悟』という言い方をしますが、本当に受け入れられるのか。(略)太平洋戦争を4年間やって日本人で亡くなった方は300万人くらいと言われているが、わずか数日でそういったことが起こりかねる数字を出した上で、それを踏まえた上で議論をするのならいいと思うのですが、中身を言わずに軍事的オプションしかないというのは、やや現実感を欠くし、無責任かなと思います」
トランプ大統領に子ども扱いをされる「忠実な従属的助手」(ワシントンポスト)のような安倍首相こそ、日本国民の生命と安全を危うくする国内最大の“脅威”ではないのか。このままでは、東京が焼け野原になり、100万人規模の死者が出るという最悪の事態になりかねないのだ。
(横田 一)
最終更新:2017.12.06 11:03