「サイレントマジョリティー」
今月16日、『第68回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表され、欅坂46は昨年に引き続き2回目の出場が決まった。
第59回レコード大賞の優秀作品賞に「風に吹かれても」が選出されるなど、一見順風満帆のように見えるグループの活動だが、内情はまったくそんなことはないようだ。
デビュー以来ずっとセンターを務めている平手友梨奈は、「ROCKIN’ON JAPAN」(ロッキング・オン)2017年12月号に掲載されたインタビューでこんな発言をしてファンを驚かせている。
「今年はいいことがあった覚えがないもん」
「いい思い出がないです(笑)。ひどいことのほうがあったような気がします。そっちのほうが心に残っています」
彼女が言う「ひどいこと」の詳細はインタビューでは明言されていないが、ある程度想像することはできる。
そのうちのひとつに入ると思われる出来事が、幕張メッセで行われていた握手会(6月24日)の最中にファンの男から発煙筒を投げつけられた事件だ。
発煙筒を投げた後イベントスタッフに取り押さえられた男はナイフを所持していたため銃刀法違反で現行犯逮捕。犯人の男は具体的な名前を出したうえで「思い描くイメージが崩れていくのが許せなかった。イメージを守りたくて刺して殺そうと思った」と供述。明確な殺意をほのめかしており、状況が状況なら最悪の事態に発展していた可能性もあった。
このような事件があったのにも関わらず、運営は握手会を強行。翌25日の握手会も、平手を含めた数名の欠席を認めたものの握手会自体は中止せず、多くの批判が寄せられた。しかし、運営側はその後も握手会の開催そのものを考え直すような行動はとっていない。
そしてもうひとつが、この夏のグループを苦しめた過密スケジュールだ。とくに平手はこの期間に体調を崩し、ライブを途中で抜けたり、欠席したりといった状況に何度も追い込まれている。
欅坂46は8月2日の神戸ワールド記念ホールを皮切りに1カ月で全国6カ所(11公演)をまわるアリーナツアー『真っ白なものは汚したくなる』をスタートさせたが、その初日公演から平手は客からもはっきりとわかるほど終始コンディションが悪そうで、表情に覇気がないうえ、フリ遅れや間違いも顕著だった。結局、ライブ途中でステージを降り、そこから先は平手抜きのメンバーでライブを行うことになっている。曲が始まる前の静寂のなか、様子のおかしい彼女を心配したメンバーによる「てち、やばい」という声をマイクが拾うという一幕もあった。また、翌3日に同会場で行われた全国ツアー神戸公演2日目のステージでも立っているのがやっとといった状態で、同じように途中でステージを降りている。