しかも、深刻なのは、この関係性がトランプと安倍首相が進める日米外交にそのまま反映されていることだ。トランプは日本の立場など一切考慮せず、無茶な要求を次々突きつけ、安倍首相はその要求を丸呑みし、どんな無理難題にも唯々諾々。その追従外交によって、日本の安全が守られるどころか、逆にどんどん危機に引きずり込まれていっている。
安倍首相はゴルフ場で必死にトランプについていこうとして、すってんころりん、バンカーの底に落ちたが、その姿はまんま、日本の行く末を暗示しているのではないか。
そういう意味でも、マスコミにはぜひとも、このゴルフ外交でのアクシデントを大々的に報道してほしかったが、しかし、残念ながら、このシーンを放映したのは、確認した範囲ではテレビ東京一局だけだった。他局もテレ東と同じようにヘリを飛ばし、この場面を撮影していたはずだが、得意の忖度が働いたのか、トランプと安倍首相のハイタッチシーンばかり流して、「ゴルフ外交で絆を深めた」などと賞賛報道に終始したのである。
しかも、冗談で済まないのは、マスコミがネグっているのが、首相のゴルフ場の失態だけではないことだ。連中は、安倍首相がトランプに盲従してやろうとしている対北朝鮮武力行使の危険性についても同じようにまったくふれずに、ひたすら「日米の絆しっかり」などと、持ち上げ続けている。マスコミがこの調子だと、日本がバンカーに転げ落ちる日もそう遠くはないだろう。
(編集部)
最終更新:2017.11.08 01:15