中国ヘイト、韓国ヘイト、沖縄ヘイト…百田尚樹はヘイトデマの総合商社
まあ、このネトウヨ作家に知性の一片もないことは、多くの人にとって既知のことだろうが、しかし極めて悪質なのは、百田がそうしたバカ丸出しのツイートで、中国人に対するヘイトを煽り、沖縄基地反対運動を貶めようとしたことだ。
もちろん、基地反対運動に外国籍の人が参加していたとして、それ自体に何の問題もない。しかし、百田の頭のなかにあるのがグロテスクな嫌韓反中感情と中国人とコリアンに対する憎悪であることは自明。事実、百田は日々ツイッターでそうした言辞を吐いている。
たとえば2013年9月13日には、南京大虐殺の証拠写真がでっち上げだとして〈犯人は蒋介石国民党軍。遺体を陵辱するなどの行為は支那人特有のものですね〉というツイートに返信するかたちで、〈そうです!中国人は昔からやります。日本人にはない特性です〉とのたまった。また16年11月24日には、〈私たちの税金が中国人に使われるのはまっぴらです!本当に最低の民族!!!〉とツイート。言うまでもなく、これらはすべての「中国人」をひとまとめにして「遺体を陵辱する特性」「最低の民族」とレッテル貼りし、国籍差別を煽るヘイトスピーチに他ならない。
また、百田は昨年11月24日にも、千葉大医学部の学生3名が集団強姦致傷容疑で逮捕された事件で氏名が未公表だったことについて、〈犯人の学生たちは大物政治家の息子か、警察幹部の息子か、などと言われているが、私は在日外国人たちではないかという気がする〉とツイート。この事実無根、根拠皆無の妄想によって「在日外国人=犯罪者」と印象付けるヘイトスピーチには、当然、方々から批判が殺到したが、後に容疑者らの氏名が公表されなかったのはそのなかの一人が“法曹界の名家”であって、これを警察が配慮した結果だと週刊誌が報じ、百田のツイートがヘイトデマであることが確定している。
さらに、ネット上では日々、ネトウヨたちが「辺野古座り込み運動の大半は中国人と韓国人だ!」なるデマを拡散しているが、ようするに今回の百田による“反対派テントに漢和辞典があった→正体は中国人”という趣旨のツイートも、そうした文脈に乗っかった悪質な印象操作、アジテーションだろう。実際、百田は昨年11月26日にも、こんなツイートをしていた。
〈沖縄高江のヘリパッド基地反対運動のデモ隊のメンバーの多くが、今、朴大統領辞任デモのために韓国に渡っていて、現在、高江のデモ隊はがらがらだという。
朴大統領を引きずり降ろそうとしている運動の背後にいるのは、北朝鮮と中国。つまりは、そういうこと。〉