嘘、スリカエ、詭弁を弄する田崎に、玉川は「ヤジは表現の自由」とキッパリ反論
つまり、田崎氏は大衆のヤジを一方的に“組織動員された選挙妨害”と視聴者に刷り込ませるために「ヤジが正しいわけがない」と繰り返しているのだが、玉川氏はその詭弁に乗らず、ヤジは言論の一部であって、国会でも見られるのだから、大衆の反対意見を塞ごうとする安倍首相の態度は矛盾しているのではないかと冷静に指摘しているのである。
そして玉川氏は、コメンテーターの住田裕子弁護士が“垂れ幕などは意思表示のひとつであり、ヤジは散発的に出るのであって、演説の妨害にならなければ違法ではない”と法的観点から指摘したのを受けたうえで、田崎氏に対し“ヤジがよくないと言うのなら法的に規制すべきなのか”と問題提起したのだ。
玉川「僕はいずれにしても自然なことだと思います。それが、なにか法律に違反するとかね、法律には僕は違反しないと思いますけど、それがよくないって言って、たとえば法律でそういうヤジは禁止するみたいな法律をつくるほうが、憲法に僕は違反すると思う」
田崎「そんなことは言ってないですよ」
玉川「だったら別に自然なことですよ」
田崎「僕が言いたいのはやっぱり、演説されている方、どの党だって、その人の意見を聞きましょうよ、というところが、ひとつの礼儀、だと思うんですね」
「大衆のヤジは選挙妨害に近い」と数分前にドヤ顔で言っておきながら「そんなことは言っていない」などと煙にまき、「礼儀」の問題にすり替える田崎氏には愕然とするが、玉川氏が「では国会のヤジはマナー違反ではないんですか」と切り返して追い詰められると「国会でのヤジと、こういうところでのヤジと本質的に違うし」などと言い始めた。
田崎「国会でのヤジはね、各党ともやってますでしょ? 自民党もやってますし、野党もやってますよ」
玉川「でもそれを放置してますよね」
田崎「放置してなくて、議長が止めるじゃないですか、激しすぎたとき。止めれば、そのヤジっている人たちは静かになりますよ。で、今回止める人ってのはいないわけですね、街頭で」
玉川「止められないですよ。それは自由だから」
田崎「そうでしょ。だから国会とこういう街頭演説でのヤジは質的にちがうんです」
玉川「どう違うんですか」
田崎「だから、止、止め、止められる……」
玉川「止められる、止められない、なんて本質な違いじゃないでしょ。両方とも言論の自由だから止めないんじゃないですか?」
田崎氏は口をつぐんで玉川氏から目を背けるのがやっと。完全に勝負ありだが、玉川氏の言うように、政治家に対する聴衆のヤジは、憲法で保障された表現・言論の自由だ。しかも繰り返すが、演説カーに乗ってマイクを握り、公共の場を占領し、大音量で言いたいことを言える総理大臣と比べて、大衆は自らの意思を示す方法が限られている。田崎氏はその前提を無視して、「ヤジ」=「選挙妨害」という矮小化をし、安倍首相を守っているに過ぎないのだ。