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森友問題の幕引きを許すな! 籠池氏が「昭恵夫人に交渉経緯を適時報告していた」と証言! 昭恵夫人は「主人に伝えます」と

昭恵夫人は安倍事務所秘書を小学校視察に帯同させていた

 しかも、籠池前理事長はこのとき、「なかなか前に進まないんで」「早く工事したい」と昭恵夫人に直訴。その後、籠池夫妻は「難局にさしかかると(昭恵夫人に)電話」していたといい、「家内のほうは(1度で)1〜2時間、電話をしていた」「電話の回数は数え切れない」と語った。もちろん、その長電話のなかで籠池夫人は小学校建設の話題にも言及していたという。

 さらに、この2014年4月に昭恵夫人が塚本幼稚園を来訪した後、籠池夫妻は小学校建設用地をともに視察していたのだが、この際、昭恵夫人側のスタッフとして同行していたのは、安倍晋三事務所の秘書である「コウタケさん」という人物であることを明かした。

 籠池前理事長によれば、この日も昭恵夫人に「当然のことながら財務省との交渉についてもご説明申し上げた」と言う。じつはホテルオークラで「主人に伝えます」「何かすることはありますか?」と昭恵夫人が応えた際も、「昭恵夫人は安倍事務所の秘書の方を帯同されていた」と籠池前理事長は証言。これは、安倍首相の事務所の秘書も、森友学園の小学校建設をめぐる経緯、財務省との交渉について話を聞いていたということだ。無論、安倍首相が秘書から小学校建設の進捗について報告を受けた可能性は高いだろう。

 そして、籠池前理事長は「当時、私はあの土地を定期借地、定期契約で借り受けたいと考えていたため、その交渉のため、半月に1度……もうちょっと多かったかもしれませんね、10日に1度は近畿財務局に出向いておりました。昭恵夫人にはこの交渉の都度、状況の経緯などを報告していた」と話した。昭恵夫人はかなり細かく状況を把握しており、かつ「夫に伝えて」いたのではないか。

 しかも、籠池前理事長は、当時から近畿財務局の担当者に「交渉経緯を昭恵夫人に報告している」と伝えていたといい、「財務省もこのことを当然、認識しているものと思われます」と語ったのだ。

 安倍首相の妻と昵懇の学校法人であるというだけでなく、その交渉経緯は筒抜けになっている──。そうなれば財務省はつねに、安倍首相の顔を思い浮かべながら交渉を行わざるを得ない。事実、それまで財務省は定期借地契約に難色を示していたが、2014年夏ごろから「突然、定借での契約に前向きになってくれた」と籠池前理事長は言う。先日公開された、籠池夫妻と田村嘉啓・国有財産審理室長の音声データのなかで、田村室長は「特例」という言葉を用いていたが、籠池前理事長は「特例」という言葉はこのことを指すのでは、と推測する。

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