安倍晋三事務所の秘書が「名誉校長から降ろせ」と“威嚇”
挙げ句、交渉状況が筒抜けなだけではなく、同年12月に昭恵夫人は小学校の名誉校長にまで就任する。籠池前理事長は「昭恵夫人に名誉校長になっていただいたことが、土地について、ある時期から早く、スピーディに物事が動いたのではないか」と語ったが、このように「神風」は段階的に、しかも強風となって吹いていたのだ。
また、籠池前理事長は、昭恵夫人が名誉校長を辞任した際も、昭恵夫人からではなく安倍事務所の秘書から「(名誉校長から)降ろせ」「今日中に顔写真すべて外せ」と「コワモテの声で」打診があったと言った。この秘書について籠池前理事長は「ハツムラさん」と名を上げたが、これは安倍事務所秘書であり、Facebookで「保守速報」の記事を紹介することなどで有名な初村滝一郎氏のことだろう。
安倍首相は「私は公人中の公人だが、妻は私人なのです」と言い募ってきたが、何のことはない、総理大臣夫人付職員だけではなく「公人中の公人」の秘書までもが「私人」の管理を担当し、隠蔽工作にまで乗り出していたのである。
籠池前理事長によれば、財務省などとの土地取引をめぐる交渉記録について、「残している録音は(まだ)ある」と言う。他方、財務省の佐川宣寿理財局長は音声データについて「(田村室長)本人かどうかわからない」などと相も変わらず人を食ったような答弁を繰り返している。
籠池爆弾が投下されても、知らぬ存ぜぬで逃げ通そうとする財務省と安倍政権。ここは再度、籠池前理事長の証人喚問と併せて、田村室長、そして昭恵夫人の国会招致を求めなければいけないだろう。
(編集部)
最終更新:2017.12.01 04:15