しかし、恐ろしいのは、この約20年で歪みに歪んだ日本社会の右傾化により、こんなデタラメな安倍政権が「愛国」「保守」としてまかり通ってしまっていることだ。実際には愛国者どころか破壊者であるのにもかかわらずだ。
そしてもうひとつ、問題なのは、安倍政権の閣僚がどんな暴言を吐いても許されてしまう状態になっていることだ。
森友問題をめぐる稲田朋美防衛相の虚偽答弁、共謀罪をめぐる金田勝年法務相の質疑封殺文書の配布、あるいは今村雅弘復興相の「自主避難者は自己責任」発言や鶴保庸介沖縄担当相の「『土人』は差別だと断定できない」発言……。ここ半年だけでも挙げていけばキリがないが、にもかかわらず、それらによって大臣が辞任することはない。
むしろ、その暴言のほうが現実化していく。おそらく、今回の山本発言も、「学芸員一掃」とまではいかなくとも、さまざまな現場で学芸員を萎縮させ、その発言力低下を促していくはずだ。
日本の政治だけでなく文化まで破壊しようとしている安倍政権を黙って見ていていいのか。
(編集部)
最終更新:2017.12.01 11:58