驚いたのは話題が稲田朋美防衛大臣と森友学園との関係に移った際だった。ご存知のように、現在、ワイドショーで盛んに取り上げられるのが稲田氏の虚偽答弁と、その原因となったとされる籠池氏からの“10年前の大変失礼な出来事”についてだが、田崎氏は司会の羽鳥慎一氏から“虚偽答弁の評価”について聞かれ、「答弁自体は、虚偽答弁に結果的になりましたからその責任は重大」としながら、突然、こんなことを言い始めた。
「この大変失礼なこと、これは何なのだろう、というのが結構、いま永田町で話題になっているんですよ。実は昨日ある自民党議員と食事をしたんですが、大変失礼なことは、セクハラだったのかな、とか。いやぁ、彼女にセクハラするかな、とか。いろいろ話があるんですよ」
しかも田崎氏はこの発言の際、ニヤニヤと嬉しそうに、オーバーアクション──両手で身振り手振りをしながら──で聞かれもしないのに語っている。これは籠池理事長ではなく田崎氏から稲田氏への立派なセクハラだろう。しかもテレビという公の場での“公開セクハラ”だ。
このセクハラ発言に驚いた羽鳥氏の様子に気づいた田崎氏は、「講演を断った稲田氏が籠池氏から抗議がきて、付き合いたくないという気持ちが先行した結果じゃないか」などとフォローしたが、しかしそれでセクハラ発言が帳消しになるものではない。
さらに問題なのは、田崎氏はこうした会話を自民党議員と、しかも会食の席でしていたことだ。おそらく男性だと思われる自民党議員と御用評論家である田崎氏が、女性閣僚へのセクハラ発言をつまみに豪華な食事を楽しみ酒を飲む。なんともおぞましい絵図が浮かぶが、こんな連中が日本政治とマスコミの中核を担っているのだ。
折しも本日午後、籠池氏が言う“現金をもらった現役閣僚”がなんと安倍首相本人だということが報じられている。これを受け、明日以降、スポークスマンの田崎氏がどんな珍妙な言い訳を繰り出すのか。けだし見ものである。
(編集部)
最終更新:2017.11.21 03:33