TBS『ひるおび!』出演時の田崎史郎氏(16年12月27日放送より)
またしてもこの男か──。安倍首相の“ワイドショースポークスマン”、そして“スシロー”“御用記者”“安倍ちゃんの親衛隊”など数々の異名をもつ田崎史郎・時事通信社特別解説委員。森友学園問題が勃発しても、相変わらず“安倍首相と昭恵夫人は“籠池泰典理事長に騙された”と擁護発言を続けてきた田崎氏だが、本日16日に出演した『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)でも唖然とするような政権擁護発言を連発したのだった。
まず、田崎氏は、昨日話題となったノンフィクション作家・菅野完氏の会見内容について噛みつき始める。昨日2回目の菅野氏の会見で暴露された“籠池氏がとある現役閣僚から現金数百万円程度を受け取った“それは大臣経験者であり誰もが知る安倍政権の現役閣僚”とのVTRを受け、こう疑問を呈した。
「あいまいな点が多すぎる。いつ、どういう理由で、というのが抜けている。しかも、とある政治家から直接ではなくて、ワンクッション置いて、このお金はある政治家からのお金ですと言ってる。ワンクッション置いたが、言った人が嘘を言っている可能性もある。そもそも菅野さんの発言で気になったのは、この方は(政治家は)大臣経験者ですか。『そうですね』。現役閣僚ですか。『そうですね』。どっちなんだと(笑)。言われているなかで、どれを信じたらいいんだろうか疑問をもちます」
大臣経験者で現役閣僚というのは別に矛盾しておらず、何をつっこんだ気になっているのかよくわからないが、菅野氏への批判はさらに続く。
昨日、予定されていた籠池氏の会見がキャンセルされたことについて、菅野氏が“誰かに止められた”と匂わせたとして「匂わせるだけで何なのか。変な不快感が残りますよね」。さらに菅野氏の会見を受け、“悪いやつ”と名指しされた松井一郎大阪府知事が「相手にしてもしょうがない」とコメントしたことを受けて、松井府知事を代弁する一方、返す刀でまたしても菅野氏をディスった。
「松井さんは(菅野氏の)信憑性はどのくらいなのか、とおっしゃりたかったと思いますよ。菅野さんという方は存じあげてないので、どれほど正確なことを書かれる方なのか、僕にはわからないんですけどね」
つまり田崎氏は、菅野氏、そして会見内容にいちゃもんをつけ、“何者かわからない”“信用できない”といった旨のコメントを繰り返すことで、会見で語られたことはすべてでたらめだと言いたかったのだろう。自分はさんざん嘘やデマをふりまきながら、自分に都合の悪いことはすべて“印象操作”という言葉で片付けてしまう安倍首相そっくりのやり口だが、まあ、これはいつものこと。大した驚きはなかった。