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「反体制的なことを歌いたくなる」…星野源の盟友・浜野謙太が語る“反骨の音楽”としてのファンクと反戦メッセージ

〈さあさ皆さん聴いとくれゲンパツ賛成音頭だよ/これなら問題ないだろーみんな大好き原子力/ゲンパツ賛成! ゲンパツ賛成!/うれしいゲンパツ楽しいな日本のゲンパツ世界一/なんにも危険はございませんみんな仲間だ原子力〉

 こういった皮肉と洒落っ気を混ぜたプロテストソングの系譜には、近田春夫やスチャダラパーなどが存在するが、現在の若手でそれを継承している人はあまりいない。そもそも現在では、社会的なメッセージを発信する若手ミュージシャン自体が一部の例外を除いてほとんどいなくなってしまった。

 なにか反体制的な歌詞の楽曲を発表したり、ステージ上のMCやSNSなどでそれに類する発言を行えばたちまち「芸能人のクセに偉そうに語るな」という攻撃を食らう。後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)にせよ、Zeebraにせよ、岸田繁(くるり)にせよ、皆ネット民から攻撃を受けているし、昨年10月にスチャダラパーがSEALDsの街宣にゲストで出演した際も「失望しました」などというコメントがネットに溢れたのは記憶に新しい。

 そういった状況はハマケンも同じだ。YouTubeにアップされている「爆弾こわい」のミュージックビデオには〈リリックはクソ〉〈左翼の歌なの?この歌は〉といった中傷のコメントが少なくない数書き込まれている。

 しかし、それでも自分たちの表現の芯を曲げずに主張を続ける在日ファンク。「もっと社会的な歌を歌っていける」というハマケンのこれからの活動を、楽しみにし続けたい。
(新田 樹)

最終更新:2018.10.18 04:01

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