松本といえば近年、急激な右旋回が目立っている。とくにこの『ワイドナショー』ではそれが顕著で、たとえば5月1日の放送で安倍首相が出演した際、松本は「安倍首相に質問は?」とふられると、こんなふうに語り出した。
「僕やっぱりあのー、おじいちゃん子だったんですね。で、小学生ぐらいのときにまあ僕のおじいちゃんは亡くなったんですけど、でもおじいちゃんのことが大好きで、やっぱりおじいちゃんたちが守ってきたなんかこの日本ていうのが僕はやっぱり大好きなんですよ」
「だからなんか僕はこう……なんつーんですかね、どこの国にも指図されたくないし、もうどこの国にも謝ってほしくないなって思うんですよ」
どこぞのネトウヨと見紛うような“日本はいい国”→“だから謝る必要ない”のコンビネーション。実際、この松本の発言に対してネトウヨたちは大いに湧いたが、こういう体験が、松本をさらに調子づかせているのだろう。いよいよ最近は、根っこのところにあった排外主義まで丸出しにするようになった。その典型が今回の「辛子テロ」発言というわけだ。
だが、問題はその松本が最近、完全にオピニオンリーダー扱いされ、毎週毎週、その発言が大きく取り上げられていることだ。ネトウヨにこびる芸人の主張がまるで正論のようにもちあげられ、世論の右傾化にさらに拍車をかけていく。ある意味、“安倍様のNHK”などよりもこっちのほうが危険かもしれない。
(エンジョウトオル)
最終更新:2017.11.24 07:27