なんとも呆れるような身勝手、不誠実な態度だが、さらに今週の「週刊新潮」(新潮社)9月1日号では、美穂さんの両親が鶴保大臣に対しその心情を語ったのだ。
両親の告白は鶴保大臣の政治家として、いや人としての“資質”さえも問われるものだった。たとえば妊娠中の美穂さん(「週刊新潮」では仮名・山田貴子さん)が横になっていると「寝転がる時は、俺に断ってからにしろ!」と言ったり「なに、トロトロ歩いているんだ。早く歩けよ!」と怒鳴る。また鶴保大臣の上着を間違えて裏返しにかけてしまったことがあったが、その後も「お前は上着の掛け方も知らない女だからな」と何度も蒸し返すモラハラを繰り返していたという。
しかも今回、両親が告白を決意したのも事情があった。「週刊ポスト」で2人のことが報じられたことで、鶴保大臣の地元であり美穂さんが暮らす和歌山で、美穂さんに関する卑劣な噂が出回ったからだ。
「こちら(和歌山)では、娘が手切れ金として2000万円もらったらしい、授かった子どもは本当は鶴保さんの子ではないのではないかなどと、根も葉もない噂が立っています。本当はもう忘れたい。でも、このまま黙っていては娘の名誉にも関わるので……」(父親のコメント、「週刊新潮」より)
「週刊新潮」は誰がそんな噂を立てているのかを書いていないが、地元を取材すると、鶴保大臣の事務所関係者、後援者がこうした誹謗中傷の噂を口にしているらしい。
政治家以前に、人間としての資質、品格に疑問符をつけたくなる鶴保大臣だが、その女性に対するこの身勝手で高圧的、差別的な姿勢は、今回に始まったことではない。
鶴保大臣といえば、野田聖子議員の元夫としても有名だが、実は野田氏に対しても相当にひどい言動を繰り返していたのだ。
鶴保大臣は野田議員と2001年に事実婚をし、2007年に離婚するのだが、離婚の3年ほど前から野田のことをこんなふうに攻撃していた。
「結婚当初、彼女は『私は子供を作るために結婚した』と、よそさまに向かって言っていたわけですよ。
だから私が『俺はお前が子供を産むための道具じゃないよ!』と、はっきりそう言ったこともあるんです」
「私も彼女を女性として、女房として見たときにピーチクパーチクしゃべる女性はいったいと思ったりもするわけですし(笑)」(「女性自身」 04年12月21日号/光文社)