一方、その小池氏を「厚化粧の大年増」と攻撃して結果的に当選をアシストしてしまった石原慎太郎氏にも、維新の党の共同代表だったころのエピソードを暴露して、一撃を食らわせている。
〈石原慎太郎さんには、若手議員に食事をご馳走するからといって、人形町の「玉ひで」に連れて行ってもらったという思い出しかない。それを後で党に請求したと聞いて笑った。〉
〈そんなセコい人が女がどうしたとか言ってるんだから。〉
しかし、上西議員の舌鋒が冴え渡るのは、なんといっても大阪(おおさか)維新の会、そして前代表の橋下徹氏についてのツイートだ。とくに、この一週間ほど前からは、批判の鋭さが増し、かなり踏み込んだ内部暴露まで行っている。たとえば、7月31日にはこんなツイートをした。
〈国会議員の歳費削減の議員立法提出の件に関しては、橋下徹さんが何言ってるか目に浮かぶ。「提出だけさせてくれればいいんですよ。通るわけないですから」って。それをニヤニヤ笑って聞いてる松井府知事と馬場議員。〉
〈維新が勉強会と称して有馬温泉でドンチャン騒ぎやった時に、橋下さんが「どうせ法案なんか通らないんだから、宣伝の為にどんどん出せばいいんですよ」って言い出したんでビックリした。しかも次の日私は委員会質問なんで、帰りますって言ったら、どっちが大事なんだって馬場議員に帰る時散々怒られた。〉
〈帰る際に、会費は?って聞いたら、党が払うからって。あのお金はどっから出てるんだろう。あと馬場議員が毎月300万飲み代に使ってるって報道が出た時に、党が否定したけど、おかしいと思って維新の党に聞きにいったら(除名の後です)、300万の月もあるけど、そうじゃない月もあるからって。〉
さらに8月1日、橋下氏のレギュラー番組『橋下×羽鳥の新番組(仮)』(テレビ朝日)に民進党の蓮舫参院議員がゲスト出演した際、維新の松井一郎代表が番組終了後にツイッターで蓮舫氏の「政治と金」の改革姿勢が生ぬるいと批判したのだが、すると、上西議員はすかさず〈呼び込んどいて何を言ってるんだか。やった振りだけする維新よりははるかに綺麗な発言ですよ。〉と一蹴。〈偉そうにいろいろ言ってる維新については、私が党内にいた時に知った事をもとに色々確認中です。当然報告はしかるべき形でしますよ。電飾おじさん。〉と、本格的な告発を予告するようなツイートまで行った。
ようするに、おおさか維新や橋下氏の宣伝する「身を切る改革」がいかにインチキかを実証的に暴いているのだ。
他にも、橋下氏のことを〈アホとか馬鹿とかではなく、橋下さんはもはや無能〉とこき下ろしたり、〈勘違いした、おおさか(大阪)維新という集団が駆逐されるように、私は闘います。維新の比例で議員をやっている私ですから、当然です。〉とおおさか維新撲滅の宣戦布告まで行うなど、その鋭い舌鋒は日を追うごとに激しさを増している感じだ。