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“色ボケ”北野武が数億円の別邸を愛人に贈与!? 大物芸能人は晩年、なぜ“プロ彼女”にハマるのか

 隠し子を産んだRさんと結婚しなかったのも、その娘を認知しなかったのも、こうしたたけしなりのルール(?)があったからだが、この“順番を守る”という意識は正式な妻だけでなく、愛人に対しても同じだった。だから新しい愛人ができても、昔の愛人との関係は切らずに、ずっと面倒を見続けてきた。

 ところが、チカさんに出会って、たけしはその序列、関係を変えてしまう。「全財産を渡してでも(チカさんと一緒になる)」と言い出し、長年の愛人Rさんとの関係も絶ってしまった。

 チカさんの存在が発覚した当時、本サイトの取材に応じたあるたけしの知人は「財産についても、実は奥さんに全額なんていう話ではなく、絵画の権利などについては愛人のRさんに譲ると言い出している」と語っていた。絵画から「等々力ベース」という不動産に変わったものの、この計画は実行されつつあるということだろう。

 ここ数年、やしきたかじんの『殉愛』騒動や、高倉健の養女問題、死の直前に入籍した宇津井健の遺産問題など、何人もの著名人、多くの人々から慕われる大物芸能人が晩年になって出会った女性の存在がもとで、その死後、大きなトラブルに発展する事態が続いている。

 繰り返すが、彼らのほとんどは、これまで多くの女性と浮き名を流してきた恋愛のマイスターたちだ。それが晩年になって周囲が困惑するほどひとりの女性にハマってしまう。これはいったいなぜなのか。

 それはおそらく、彼らが老いてもなおプライドを捨てられないからだろう。肉体や知力の衰えは容赦なく進行しているのに、外では大物然とし、弱い姿を見せられないでいる往年のスターたち。そこに、自分を甘やかし、叱ってくれる母親のような女性が現れる。若い頃には見向きもしなかったような女なのに、この女の前では弱い自分をさらけだせると男は思い込み、どんどんハマっていく。

 しかし、女はもちろん本物の母親ではないし、もっと冷静だ。彼女たちは擬似的な母=息子関係のなかで、男を支配し、実利も独占状態となり始める。その結果、死後に葬儀や遺産をめぐり兄弟や親との争いが起きる。

 そして、たけしもまた、このパターンにどんどんハマっているように見える。もっとも、そうなったとしても、これは最後まで女をひとりの人間としてみることなく扱ってきた身勝手で自分本位な男たちの自業自得。せいぜい晩節を汚していただきたい。
(林グンマ)

最終更新:2016.08.09 02:02

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