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津川雅彦だけじゃない、「保育園落ちた」ブロガーに安倍応援団が次々卑劣な攻撃! 内調のデマリーク、ネトウヨも

 この件で取材に動いた前出の週刊誌記者が苦笑しながらこう語る。

「とんだガセをつかまされるところでしたよ。実は、この情報にはディテールもあって、山尾議員の夫が元ライブドアの役員で、現在もIT企業を経営しているためネットに強い。その夫が全面協力して、仕込んだという話でした。これを聞いた時は、一瞬、何かあるような感じがしたんですが、『保育園落ちた』のブログは『はてなブログ』で、ライブドアも今の山尾議員の夫が経営しているIT企業もまったく関係がない。それ以前に、この程度のブログを仕込むのにITの特別な知識や人脈なんて必要ない。考えてみたら最初からかなりいい加減な情報で、ほとんど妄想に近いものでした。まあ、北村滋内閣情報官がトップになってからの内調は完全に安倍官邸の謀略機関と化していますからね。政権に有利に働くとみるや、裏が取れていないデタラメ情報でも、どんどん流してくる。何か一つでもマスコミが裏を取ってくれればめっけもの、というくらいの発想なんでしょう」

 しかも、これが不発に終わると、今度は安倍応援団の中でも一番下劣なネトウヨたちが無茶苦茶な論理で、この「保育園落ちた」ブログにからみ始めた。

 東京都が韓国人学校増設に都有地を貸し出す方針を発表したことを受けて、「保育園落ちた」ブロガーに対して「保育所に回すべき土地を韓国人学校に貸した東京都になぜ怒らないのか」と一方的にリプライをとばし、それがブロックされると、「やっぱり政権叩きが目的だった」「『保育園落ちた』はチョンだ」「子供がいない仕込みであることがはっきりした」などと、このブロガーに対して、いわれなき誹謗中傷やヘイト攻撃を展開し始めたのだ。

 保育所問題に困っている人が韓国人学校への土地貸与に関心がなくてもなんの不思議もないし(そんなことを言い出したら、東京都のすべての土地使用に怒らなければいけなくなる)、そもそも待機児童の最大の原因は、土地が足りないことよりも、保育士不足なのだ。ようするに連中は、こんなことも知らないまま、安倍政権を擁護するために必死で言い掛かりをつけ、保育所問題を封じ込めようとしているのである。

 ひとりの母親が口にした困窮の言葉さえも、さまざまな卑劣な手口を使って、潰しにかかろうとする安倍政権とその応援団たち。そのグロテスクな謀略体質には、もはや言葉もない。
(田部祥太)

最終更新:2017.11.24 09:22

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