このブログでの告発だけではない。野田氏は今から半年ほど前の15年7月、「週刊現代」(講談社)7月25日・8月1日合併号で山田議員に“給与をピンハネされていた”と実名告発していた。
「実名告白 元公設第一秘書が刑事告訴『私は自民党代議士に給料をピンハネされ続けた』」と題された記事によれば、野田氏が給与から毎月10万円を山田議員にピンハネされたことを告発。しかも野田氏はピンハネを強要されたとして山田氏を強要罪で神戸地検に刑事告発したという。
山田議員を告発していた野田氏が練炭自殺という不審死を遂げた。しかもその死が山田議員への告発と無関係とは思えない、意味深長な記述もブログには存在する。
〈不正はよくない。
だから自分が罪に問われても不正は正すために検察に行こうと思うが、何故この事をブログにアップしたかと言うと私には時間がない。
検察に任せてる時間がないのだ。
そんなアクドイ人間が国会議員でいいのだろうか?
ただそれだけだ。
世間がそれでもいいんだ!と言うならそれでいいのだろう。
ここでは書けないが、この人物相当なもんだぜ。
とにかく、私には自分に残された時間が余りにも短すぎて結末を見届ける事はできないと思う。
だから正義感をもった世論にこのこと事は託くそうと思う。〉(2月6日)
まるで、死を覚悟したような言葉。そしてそれから5日後、野田氏は不審死を遂げた。
今回、まず事実を知らせたいということで記事にしたため、野田氏が山田議員に対して行っていた告発とその不審死にどんな関係があるかは、まだわかっていない。だが、この問題については、ぜひ取材を続け、続報をお届けしたいと思っているので、待っていていただきたい。
(編集部)
最終更新:2016.06.21 07:30