またもや隠蔽か?(上・菅義偉公式HPより/下・岸田文雄公式HPより)
数日前からネットでジャーナリストの安田純平氏がシリアで拘束されたという情報が流れていたが、本サイトの取材では、これはどうやら事実のようだ。
安田氏は6月下旬の段階で、ツイッターの更新が途絶えていた。
「ISに拘束された可能性がきわめて高く、政府も7月はじめにはこの事実を把握していたようです」(官邸担当記者)
【編集部注:7月13日22時1分、情報を訂正・更新します。当初、安田氏はISに拘束された可能性が高いとの話でしたが、記事配信後、別のイスラム過激派組織であるとの有力情報が得られました。】
ところが、菅義偉官房長官は9日の会見でこの情報を質問されると、「拘束されたとの情報には接していない」と否定。岸田文雄外相も「少なくとも現在、邦人が拘束されたとの情報は入っていません」「(安田氏がシリアに入ってることも)確認していない」とシラをきった。なぜか。
前出の官邸担当記者がこう語る。
「もちろん安保法制の国会論議への影響を考えてのことです。今の段階で下手に情報が出れば、強行採決がふっとびかねない。だから、隠せるだけ隠そうということでしょう。今後も、政府は後藤さんのときと同じで人質交渉をする気なんてないでしょうね。そのまま放置して、もし発覚したら、逆に『だからこそ安保法制が必要だ』という論議にすりかえる構えでしょう」