思えば、先日の『とんねるずのみなさんのおかげでした』の件も、きちんと放送を見た方ならお分かりだと思うが、件の炎上発言が発せられる前は、「自分はドライな人間なので、イルミネーションや夜景にあまり興味がない。(電飾を)あんな高いところにかけたお家の人は一生懸命やってるんだなぁとは思うんですけど」という、スタッフとはまるで関係ない話をしていた。
そこから、照明や音声、ロケバスの運転手といった裏方系スタッフの話題につなげたのは石橋貴明であり、彼女はその話の流れにうまく乗っかってバラエティ的に最高の返しを打っただけで、非難されているような“職業差別”や“スタッフ軽視”といった態度ではなかった。結果として、番組のなかで一番盛り上がったトークになり、木梨憲武は達成感溢れる笑顔で「こういう話ずっとしてられるね」と語っていた。
また、その“スタッフ軽視発言騒動”の直前にも彼女は別の番組で嵐と共演した際、大野智のことを「40歳ぐらいだと思ってた」と発言し炎上しているが、この発言も同様に、彼女のサービス精神が言わせたのではないだろうか。
6月11日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)にて、「嵐のメンバーで弟にするなら誰?」という質問に、二宮和也、大野智、相葉雅紀を見ながら「お三方のどなたか」と答え、大野が「俺34歳だぜ」と返すと、「もうちょっと上だと思ってた。40歳くらい」と発言し、放送終了後、大炎上。
このときも結局、ツイッターを通して謝罪するハメになったのだが、この「40歳くらい」という返しも、アートや釣りなど、年齢に似合わぬ渋い趣味に没頭し、「仙人系男子」とまで言われる大野のキャラを把握したうえでの発言であることは明白だ。むしろ、炎上を恐れず笑いを取りに踏み込んだだけで、バラエティ的には褒められこそすれ責められるようなものではない。
また、広瀬すずの「場を盛り上げたい」というサービス精神は、若手女優として最も無難な答えを用意しなければいけない“恋愛”についての質問でも遺憾なく発揮されている。
昨年6月に行われたお菓子のCM記者会見では、「10代にできる青春な恋がしたい。複雑な気持ちの恋がいい。仲の良い友だちとの三角関係とかで、心が忙しくなってみたい。一度そういうのを味わってみたい」と発言。ネットニュースで大いに取り上げられた。