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“沖縄ヘイト”百田尚樹の言い訳が酷い!「内輪の話を盗み聞きされた」「私は私人だ」

 百田氏は、政党交付金を受けている公党の勉強会を、居酒屋の常連同士の会話と同じ「内輪の席」だと言い張り、政権与党の若手議員たちが何を考えているのかをチェックする報道を「盗み聞き」と批判しているのだ。

 クローズドな会議の内容を報道したら盗み聞きと言うなら、もはや権力チェックなど不可能で、その体制は北朝鮮と変わらなくなってしまう。このオヤジはジャーナリズムの意味も政治報道の真の目的もまったくわかっていない。

 さらに唖然とさせられるのは、自分のことを「一私人」だと言い張っている点だ。日本の国のあり方を180度変える安保法案を後押しし、政権与党の勉強会で若手政治家たちに「(政治家は)負の部分はネグったらいい。いかに心に届くか、その目的のためには多少……」などと、アドバイスを送っている人物のいったいどこが「私人」なのか。

 調子のいいときは「公」的な使命でやっているというようなことを言いながら、都合が悪くなると「私」に逃げ込む。実は、このやり方は、百田氏が最近覚えた方法論らしい。

 百田氏は最近、一度はツイッターを非公開にし、そのかわり、有料メールマガジンを始めたのだが、その定期購読案内にこんな注意書きが掲載されているのだ。

〈当メルマガは私信であり、著作権は百田尚樹にありますので、転載、引用、拡散はいずれも固く禁止させていただきます。〉

 おそらく『殉愛』騒動でさんざんディスられたことで、批判を封じるいい方法はないかと考えた結果、「私信」とかなんとか言い始めたのだろうが、そんな理屈が通用すると本気で思っているのだろうか。このメールマガジンは個人的な手紙ではなく、不特定多数に購読を呼びかけ、購読者からお金をとっているメディアなのだ。しかも、誰でも見ることのできる購読案内には、その見本として、今回の勉強会での発言とまったく同じ、普天間基地周辺の住民を貶める文章が書かれていたのだ(現在は別の記事に変わっている)。

〈というのは、普天間基地というのは、周囲に家など何もない畑と荒地の中に作られたのです。
 ところが、「基地の近くに行けば、いろいろと商売ができるぞ」と基地周辺に人が住み出したのです。(中略)
 やがて、基地の周囲に住む人たちは「基地の騒音がうるさいから迷惑している」と騒ぎ始めました。「基地が家の近くにあるから、精神的苦痛を味わっている」と。中には「基地はいらないから出て行け」という人も現れました。
 これって何かおかしくないでしょうか。静かでも何でもなかった町に、基地がやってきたわけではありません。騒音がうるさい基地のそばにわざわざやってきたのは住民です。〉

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