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ルミネCMで、はあちゅうも炎上!「イケメンだったらセクハラにならない」問題を考える

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はあちゅうこと伊藤春香公式ブログ「はあちゅう主義。」より


 先週、JR東日本の子会社が運営するファッションビル「ルミネ」が公式映像としてアップしていた「ルミネが働く女性たちを応援するスペシャルムービー」が大炎上した。

 動画を見ていない人のために、動画内で描かれた物語を紹介しよう。

 まず、ボーダー服+パンツ+トレンチコートという出で立ちで出勤するひっつめ髪の女子が、会社近くで先輩と思しき男性と遭遇する。「なんか顔疲れてんなー、残業?」と声をかけられ、女子が「普通に寝ましたけど」と答えると、男性は「寝てそれ?」と言って笑いはじめる。そのとき、ふたりの同僚である、もうひとりの女子が登場。そのビジュー付きカーディガン+パステル系ふんわりワンピの巻き髪女子を見て、男性は「やっぱかわいいな、あの子」と言い、ボーダー女子に対し「大丈夫だよー、吉野とは需要が違うんだから」と述べる。そこに〈需要〉というテロップがかかり、〈求められること。この場合、「単なる仕事仲間」であり「職場の華」ではないという揶揄。〉と解説されるのだ。

 ……「需要のある女」と「需要のない女」を男性目線で分断・区別する。これだけで十分“アウト”なストーリーだが、問題はこのあと、当のボーダー女子が「最近サボってた?」と自問自答しはじめる点。そこで「変わりたい? 変わらなきゃ」というルミネのメッセージが流れるのだ。そう、男性目線で「需要がない」と断罪された女性が、その言葉をまんま内面化してしまうのである。

 ご存じの通り、このスペシャルムービーには非難の声が殺到し、すぐさまルミネも謝罪し動画は公開中止となった。だが、この騒動に対して、人気ブロガーの“はあちゅう”こと伊藤春香がTwitterにさらなる一石を投じ、そちらも話題になっている。

 はあちゅうの主張は、こうだ。

〈ルミネのCM、上司がイケメンだったら炎上しなかったと思うんだけどな〜。好きな人のためなら頑張れるけど、冴えない上司に言われるのはムカつくってだけで、好きな人にやられたら嬉しいことを嫌いな人がやったらセクハラになるって言葉思い出した。〉

 はあちゅうは「イケメンだったら」というが、世の中はイケメンなら何を言っても許せるほど寛容な女ばかりであるはずがなく、このツイートも案の定、炎上。しかし問題は、“セクハラ行為も好きな人ならOKで、嫌いな人はNG”というコメントのほう。こうした女性の“矛盾”をつき、男性側から「好きな男に許すのならセクハラと騒ぐな」と批判が起こることは少なくないからだ。

 だが、このような言説に抗うように、声高に叫んだ女性がいる。

「嫌いな男が胸を触ってくるのに怒り、好きな男が触りたいと思うお尻が欲しい」

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