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ワイドショーが中国人観光客マナー批判の大合唱! 『スッキリ!!』ではヘイト発言も

 だが、勝谷氏の発言は見過ごせない問題をはらんでいる。それは、「いまさら教育しても直りません」と断言している点だ。日本も同じような道を通ってきたにもかかわらず、都合の悪い歴史は棚上げして、中国や韓国を叩く材料にする。そして、それは「直らない」と決めつける。マナー問題に限らず、こうして頭から決めてかかる態度によって、日本は優れた国、中国・韓国は劣った国といういびつな印象操作を行うのは、ヘイト以外の何者でもない。前述の池上氏も、今回のような言説を、こう批判している。

〈歴史的発展段階で通る過程において起きることを、韓国だから中国だからこうなんだといって叩いている。ちょっと前は日本だって同じだったよ、という歴史も知らないまま日本の誇りを持つというのは、非常に歪んでいます。〉
〈昔から日本は清潔好きで、行列はちゃんとつくる優等民族だという発想がこわいですね。民族の問題じゃない。発展段階や政治体制の問題なのに。〉

 歪んだ優越感と差別意識の「恥」というものを私たちはもっと自覚すべきだろう。
(水井多賀子)

最終更新:2017.12.13 09:36

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