もっとも、こうした状況は、彼らが全員もともと右派的な思想の持ち主だったということではない。強いものに媚び、弱いものをいじる空気が蔓延する今のテレビバラエティで活躍するお笑い芸人たちは、総じて誰につけば得か、という空気を読む能力に長けている。高市政権になって、再びお笑い芸人コメンテーターたちの政権御用発言が増えているのは、政権や右派勢力にくっついたほうが、安全だし、仕事が増えるという判断があるからではないか。
しかも、こうした権力御用芸人の多くが所属する吉本興業などは、会社ぐるみで自民党政権や維新府政の仕事を引き受け、ビジネスにしてきたという背景もある、
実際、山里がこうした露骨な政権擁護発言をし始めたのも、「DayDay」のMCになってからだ。いまから10年ほど前、『金曜プレミアム 池上彰緊急スペシャル!! なぜ世界から戦争がなくならないのか』という番組に出演した際は、安倍政権の武器輸出政策を批判する池上の解説やブッシュ大統領の欺瞞を解説するVTRを受けて、「ブッシュ大統領が『自由・平和のために戦う』って言って起こした戦争の結果が、いま、世界中に問題を起こすきっかけになっているじゃないですか。はたして『自由・平和』ってのを、ほんとうにあの人はわかって言っていたのかな、と思いましたけどね」と、真っ向から批判していた。
そういう意味で言うと、今回の『銀河の一票』絶賛ツイートは、身すぎ世すぎで政権応援団化していた山ちゃんが、エンタテインメントしてもクオリティの高いこのドラマを見て、思わず“素の感想”を漏らしてしまったということかもしれない。
どうせなら、山ちゃんには今後、ツッコミに負けず『銀河の一票』を見続け、ついでに『エルピス』も見てほしい。そして、自らのキャスターとしての姿勢を省み、政権批判の重要性に気づいてほしいものだ。
(編集部)
最終更新:2026.06.04 09:53