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大阪万博開幕で協会がフタをした“不都合な事実”! 新たなメタンガス検出、水増しされた来場者数、運営費も赤字転落の可能性……

 批判を避けるために、不都合な事実を隠して危険を放置、数字まで水増しして問題を先送りする万博協会や吉村知事の無責任ぶりには言葉を失うが、しかし、これは主催者の問題だけではない。マスコミもこの事実隠蔽と空疎な盛り上げに手を貸している。

 たとえば、冒頭で指摘した「基準値オーバーのメタンガス検出」についてもそうだ。そもそも、4月6日の5vol%を超えるメタンガス検出も、元消防士である共産党の寺本健太・守口市議が独自に調査・告発したもので、マスコミは地味に後追いしただけだったが、メディアはこれ以降も、積極的にメタンガス問題を追及しようとせず、基準値オーバーのガスが検出されているかどうかすら取材しようとはしなかった。

21日、赤旗が6日以降の基準値オーバーのメタンガス検出を引き出した会見でも、新聞・テレビの記者はメタン問題を完全スルー。赤旗以外にメタンガスの問題について言及したのは、「各パビリオンの担当者にガス測定器を配布したのは事実か」と質問したラジオ・フランスの西村カリン記者のみ(ちなみに、万博協会はこの事実についても会見翌日になって正式公表)。測定値を公表するという約束を万博協会が守っていない問題を指摘したのも、赤旗の記者だけだった。

 さらに、水増しされた来場者数については、マスコミは批判するどころか、率先してその数字をまんま拡散している。

在阪の民放テレビ局が「来場者数の推移」をどのように伝えているか、19日の来場者数報道で比較してみよう。

★読売テレビ 
9万4081人(来場者数)/10万8773人(関係者を含む総来場者数)
★関西テレビ
10万8773人(一般:9万4081人 関係者:1万4692人)
★朝日放送
10万4000人(うち関係者 1万5000人)
★毎日放送
10万8773人(関係者の数 1万5000人)

読売テレビは水増しされていない来場者数を先頭に記述しているが、それ以外の局は水増しされたものを来場者数として採用。とくに酷いのが朝日放送と毎日放送で、計算しないと水増しされていない来場者がわからないのだ(朝日にいたっては来場者数が公式や他社と謎に食い違っている)。

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