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石破茂が史上最速で馬脚あらわに! 手のひら返し解散、統一教会も裏金も再調査せず、菅・麻生以外の人事も酷い

 いや、そもそも石破氏は、高市氏に党の最高意思決定機関である総務会を取り仕切る総務会長を打診していた。高市氏が総務会長に就いていれば、選択的夫婦別姓導入についても阻んでいたはずだ。ようするに、石破氏は総裁選で訴えたような政策を押し通す気がないのではないか。

 しかも、石破氏は組閣でも安倍政権と見紛うような人事を実施している。

 たとえば、安倍氏の子飼いだったネトウヨ議員である城内実・衆院議員を、石破氏は高市氏の後釜となる経済安保相に据えるという。城内氏といえば、2022年に「同性愛は後天的な精神の障害、または依存症」「LGBTはさまざまな面で葛藤を持っていることが多く、それが悩みとなり自殺につながることが考えられる」などと書かれた差別冊子が配布され問題となった「神道政治連盟国会議員懇談会」の事務局長を務め、党の会合でも性的マイノリティへの差別解消に取り組む人たちについて「お花畑正義感の人たち」などと発言したとされているような人物だ。

 また、安倍政権時に安倍礼賛演説を国会でぶち上げ、野党に「安倍総理に感謝しろ」「愚か者」「恥を知れ」と迫った三原じゅん子・参院議員を、石破氏はこども政策担当相として初入閣させるという。2015年の参院予算委員会で三原氏は「ご紹介したいのが、日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇であります」などと言い出したこともあるが、そんな人物がこども家庭庁のトップとなるのだ。

 さらに、デジタル相に起用されるという平将明・衆院議員といえば、J-NSC(通称ネトサポ)を率いる自民党ネットメディア局長を務めていた際、自民党のネット番組でネトウヨさながらに野党への罵倒を繰り出し、2017年におこなわれた衆院予算委員会のライブ配信では「(野党の質問に答えることは)与党の野党に対するおもてなしなんですよ。オ・モ・テ・ナ・シ!」「料金タダ!スマイル0円!なんてやってると、受け取るほうは当たり前で権利だと思い始める。権利じゃないんです。配慮なんです」などと暴論を主張した人物だ。

 メディアは石破新総裁の誕生を受けて「安倍路線の転換」「安倍政治の終焉」「自民党の長老政治は終わった」などと報じたが、あらわにした国会軽視の姿勢といい、菅・麻生の重用や閣僚人事といい、石破氏が根本から腐りきった自民党をどうにかできるものではないということがはっきりとした。裏金事件や統一教会問題にメスを入れられないような政党に、期待を寄せる必要はまったくないと断言したい。

最終更新:2024.10.01 07:11

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