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自民・吉川議員の“パパ活”問題でワイドショーが昨日まで沈黙、今日になって急に報道し始めた理由! 細田議長のセクハラはいまもスルー

 ご存知のとおり、細田議長をめぐっては、女性記者らに深夜に電話をかけて「今からこないか」「添い寝したら(重要情報を)教えてあげる」と迫るなどのセクハラを繰り返してきたことを「週刊文春」(文藝春秋)が連続して報道。「週刊文春」の第一報後には細田議長本人が女性記者たちに口止めをほのめかす“圧力電話”をかけていたことまで暴露されている。だが、細田議長は「事実無根」と否定し、国会閉会後に法的措置をとるとして説明をすることもなく逃げつづけている。

 当たり前だが、衆参議長は立法府を司る三権の長であり、その職責は極めて重い。にもかかわらずセクハラ疑惑の説明責任から逃げるとは、国会議員としてももちろん、ましてや議長を務める資格などない。

 ところが、ワイドショーは現在の安倍派である自民党最大派閥・清和会の元領袖たる細田議長の問題には目を瞑り、阿武町の誤送金問題などに血道を上げる始末。これまでずっとスルーしてきているのだ。

 同じ週刊誌報道がベースになっているにもかかわらず、吉川問題は取り上げて、細田問題は取り上げない……。言っておくが、いま自民党は週刊誌報道をもとに吉川議員に対して「議員辞職しろ!」などと叫んでいるが、一方で細田議長のセクハラ疑惑には週刊誌報道であることを盾にして庇いに庇いつづけているのだ。ところが、ワイドショーは細田議長のセクハラ疑惑を無視していることはもちろん、吉川議員と細田議長の対応の違いという自民党の二枚舌ぶりをも無視し、報じようとしないのだ。

 いや、それどころか『ひるおび』では、吉川議員の疑惑について、田崎氏は相手女性が「風俗店」に勤めていたという話を聞いた、などと強調。大学生であろうと飲食店や風俗店に勤務していようと吉川議員の買春疑惑、性搾取問題に何の変わりもないが、田崎氏はその後も「(議員辞職は)本人が判断するしかない」などと自民党の責任を矮小化しつづけたのだ。

 いまだに安倍派の顔色を伺い、細田議長の疑惑と自民党の二枚舌をスルーするワイドショーの不作為──。 そもそも、前述したように細田議長は女性記者たちに圧力をかけて口封じしようとしているだけでなく、新聞・テレビの政治部や上層部も細田議長の問題を追及することによって情報源を失いかねないという恐れや保身から告発の封じ込めに手を貸しているような状況にある。このように報道が歪められたまま参院選に突入することに、不信感を抱かずにはいられないだろう。

最終更新:2022.06.15 05:46

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