日本維新の会HPより
昨年の衆院選で躍進し、一気に存在感を強めた日本維新の会。ところが今年夏におこなわれる参院選を控え、ここにきてボロが出まくっている。
まず、選挙公報に掲載された経歴に虚偽があるとして刑事告発された岬麻紀衆院議員(比例東海ブロック)。これは今月6日に「AERA.dot」がスクープしたもので、2019年に減税日本と日本維新の会が公認し出馬した参院選で、たんなる外部の講師でしかなかったにもかかわらず選挙公報のプロフィールに「亜細亜大学非常勤講師」と掲載。つまり、経歴詐称をしていたというのだ。
さらに15日には、石井章参院議員(比例代表)が参院選で栃木選挙区から立候補する予定の女性候補者の事務所開きで「女性5人が出るが年齢は1番若く、顔で選んでくれれば1番を取るのは決まっている」などとルッキズムとエイジズムを全開にした。
有権者を欺いた経歴詐称に、むき出しの女性蔑視発言──。本サイトでは繰り返し報じてきたが、地域政党の大阪維新も含め維新の不祥事を挙げだせばキリがないほど。いや、そればかりか刑事事件も枚挙に暇がなく、最近の逮捕にかぎっても、2019年5月には「ウグイス嬢」に報酬を渡したとして公選法違反で現職大阪市議が逮捕。2020年9月に衆院候補予定者で東京1区支部長が少女に下半身を露出したとして公然わいせつで逮捕。2020年12月に江戸川区議がひき逃げ容疑で書類送検。2021年2月に現職大阪府議が傷害容疑で書類送検。2021年4月には梅村みずほ参院議員の公設第一秘書が知人を車ではね殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で逮捕(のちに不起訴)。また、維新の愛知5区支部長だった田中孝博氏は愛知リコール運動不正事件で逮捕・起訴された。
そして今回、参院選を前に現職国会議員による経歴詐称&女性蔑視発言が問題となったことで、あらためて維新議員の「質の悪さ」が浮き彫りになったわけだが、しかし、もっとも問題なのは、こうした不祥事に対する維新という党の姿勢だ。