小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

新総裁・岸田文雄は安倍前首相の完全な操り人形に! 今井尚哉、北村滋、岩田明子を監視役に送り込み「高市早苗の国家観」を強制

 もっとも、岸田氏は最初から安倍氏の支配下にあった。高市支持を表明した後も、「高市支持は河野氏の票を削るためで、安倍氏の本命は岸田氏」との解説も流されていた。

 実際、安倍前首相は、岸田氏が総裁選出馬を表明する少し前から、岸田陣営に自身の代理人を送り込んでいる。

 そのひとりが、安倍政権時代、安倍氏の側近中の側近だった今井尚哉・元首相補佐官。今井氏は安倍政権時代、「影の総理」と言われるほどの存在だったが、菅首相になってからは外され、政界から遠ざかっていた。ところが岸田氏が総裁選に名乗りをあげる少し前から、その今井氏が岸田事務所に出入りするところが頻繁に目撃されてきた。

 また、安倍政権時代は内閣情報官としてさまざまな政敵潰しの謀略を仕掛け、「官邸のアイヒマン」とも言われた北村滋・元国家安全保障局長も、やはり岸田氏が総裁選に立候補を表明する少し前から岸田陣営と接触。岸田氏と北村氏は開成高校の同窓で、北村氏は安倍氏と岸田氏をつなぐパイプ役にもなってきたが、今回、今井・北村は岸田陣営で自民党議員や党員の情勢情報をあげてきたほか、公安ネットワークを使って石破氏や河野氏のスキャンダルを必死で探していると囁かれていた。

 さらに、安倍政権下では「安倍首相にもっとも食い込んでいるジャーナリスト」と呼ばれ、安倍首相辞任の際もその一報をスクープしたNHKの岩田明子氏までもが、岸田陣営に出入り。岩田氏も菅政権になったことで政治部からネットワーク報道部という地方部に異動となっていたが、この総裁選では「もはや岸田選対の一員ではないか」と言わるほどの目撃情報があったという(「週刊新潮」9月21日号/新潮社)。

 つまり、安倍前首相は「高市支持」で極右・ネトウヨ層を盛り上げる一方、ちゃっかり岸田氏の戦力を強化すべく、自身にとって最強の最側近や記者を送り込んでコントロールしていたのである。

 実際、岸田氏は、総裁選を控えてのテレビ出演や討論の場で、あからさまに安倍前首相の顔色を伺う姿勢を見せていた。

 まず、岸田氏の安倍前首相への秋波があらわになったのが、憲法改正をめぐるスタンスだった。岸田氏は憲法9条の改憲に消極的だと言われてきたが、この総裁選で、岸田氏は安倍氏が乗り移ったように、「憲法改正は絶対に必要」「自衛隊の明記は違憲論争に終止符を打つために重要」「国民の憲法を取り戻したい」などと前のめりな発言を連発。

 また、安倍前首相の疑惑追及にも終始、消極的で、森友問題については「さらなる説明をしないといけない」と述べたものの、安倍前首相がこの発言に激高したと伝えられると、大慌て。「再調査するとは言っていない」などと前言を撤回した。

 さらに、岸田氏は選択的夫婦別姓を実現する議員連盟の呼びかけ人のひとりでありながら、総裁選討論では一気にトーンダウン。また、9日に『バイキングMORE』(フジテレビ)に出演したときは、出馬表明会見ではつけていなかったブルーリボンバッジを着用。こうした言動はあきらかに安倍前首相を意識したものだった。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。