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高市早苗が「右翼」隠しに躍起! 反ワクチン極右活動家が高市支持の国民大行進を計画するも、高市事務所の要請で中止するドタバタ

 しかし、本人がいくら隠そうとしても、その右翼性は隠し通せるものではないだろう。なぜなら、まわりの極右、ネトウヨ連中が高市氏のことを放っておかないからだ。

 先日も、それを象徴するような騒ぎが起きている。ヘイトスピーチ集会や反ワクチン運動も繰り広げている極右活動家が、「高市早苗を総理にする国民大行進」なる大規模デモを企画するものの、高市サイドの要請で中止になっているのだ。

 この「国民大行進」は、「日本を安全で力強い国にする高市早苗を総理にする国民連合」なる団体が主催するもので、9月19日に東京、9月25日に大阪、9月26日に奈良で開催することが、SNSなどで告知・拡散された。

 緊急事態宣言が出されている最中に、密をつくり出す支援デモを開催するとは驚きだが、さらに問題なのは主催者だった。

 団体の発起人は陸上自衛隊一等陸佐出身で「英霊の名誉を守り顕彰する会」会長という肩書をもつ佐藤和夫という人物なのだが、この佐藤氏、2016年の参院選で極右政党「日本のこころを大切にする党」から出馬するなど、極右運動の活動家として有名な人物なのだ。

 その活動内容や主張は、反中国、反韓国はもちろん、“大東亜戦争”肯定、スパイ防止法制定、関東大震災における朝鮮人虐殺否定と、まさに極右のデパート。とくに、関東大震災の運動では、在特会系のヘイト団体「そよ風」に協力、朝鮮人虐殺の史実を否定するためのイベント「真実の関東大震災石原町犠牲者慰霊祭」にも来賓として招かれている。

 しかも、最近は反ワクチン運動まで展開している。今年7月22日に東京・銀座で子どもらへの新型コロナウイルスワクチンの接種に反対するデモ行進がおこなわれ、約800人が参加したとされるが、これも佐藤氏が主催したものだった。佐藤氏は、デモを伝えるサンケイスポーツの取材に、「予想以上に多くの人が参加されて驚いたが、これが本当の国民の声だと思う」と答えたうえ、子供への接種だけでなく、「自衛官や警察官への接種も、副作用が出れば国や社会の安全を守る上でリスクが生じる」などというトンデモな主張を展開していた。

 アメリカではトランプ前大統領支持者たちのなかに、反ワクチンを主張する極右陰謀論者が多く見られたが、日本でも極右と反ワクチンは親和性があるらしい。

 もっとも、反ワクチンの極右活動家が主催するこの「高市早苗を総理にする国民大行進」には、当然ながら、「緊急事態宣言下でのデモ開催なんて何を考えているんだ」と批判が殺到。高市支持のネトウヨもさすがにまずいと思ったのか、「大行進は共産党が高市さんを陥れるために謀略で仕掛けた」といった内容のデマを流してごまかそうとする動きまで出ていた。

 そして、当の高市氏も14日、ツイッターで、〈皆様、連日ご支援賜り誠に感謝申し上げます。日々応援の輪も広がり、熱の高まりも感じておりますが、コロナ感染拡大リスクはまだ予断を許さない状況です。皆さまのご健康、大切な方々のご健康を最優先するためにも、集会等の密になるような行動はお控えくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。〉と呼びかけた。

それでも、佐藤氏ら主催団体は開催を強行する構えを見せていたが、結局、15日になって中止を発表。大阪の実行委員長がツイッターで中止を報告する際、〈あくまでも民間運動であり高市事務所とは関係ないのですが、抗議の電話が殺到し高市事務所より止めて欲しいとの要請がありました〉と説明していたが、高市事務所が主催者サイドを説得して中止させた、ということらしい。

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