言っておくが、高須氏は直接的な関与の有無にかかわらず、前代未聞の不正がおこなわれたリコール運動の責任者、団体代表として運動の詳細や会計を説明し、不正の実態を解明する責任があるのだ。
ところが、坂上もヒロミもその責任を問うことは一切せず、「高須さん、こんなことに関わるとは、僕はちょっと思えない」「僕らちょっと高須さんのこと知ってるから、こんなことやるわけないよなって」などと、高須院長の“無実”をひたすら主張し続けたのだ。
さらにブラックマヨネーズの小杉竜一にいたっては、いまさら例の陰謀論を持ち出していた。
「こんなん絶対バレるじゃないですか。偽造やったら。そうなると、なんかいろいろ、テレビの見過ぎかもしれませんけど、送り込まれたスパイがやったんちゃうかとか、これ潰しみたいな人間がいたんちゃうかと思ってしまうくらい、杜撰な方法というか」
送り込まれたスパイというのは、高須支持のネトウヨ連中が口にしている荒唐無稽な陰謀論そのものだが、まさか公共の電波で持ち出すとは……。しかし、こんなトンデモにも、MCの坂上らは突っ込むわけでもなく、「闇を感じるんですよね」などともっともそうに応じる。
また、伊藤利尋アナが、アルバイトを動員しての署名偽造についてパネルで解説すると、元時事通信の政治ジャーナリスト・泉宏氏までがこんな解説を始めた。
「こういうことが起こるということ自体が非常に問題なんですけど。政治を見る立場から言うと、大村知事と河村市長の、過去に協力したり反対したり、いろんな経過の挙句がこういうことになって。田中事務局長は、選挙に出るということで、維新が愛知にももっとやるんだっていうので出る立場だから。そうするとそれを邪魔する勢力がやったのかとかね、それこそ(小杉が)言われたようにね。どこがというのは、政治的に見ても非常に闇が深いですね。」
なんと、リコール不正は田中事務局長が維新から衆院選に出ることを妨害するために仕掛けられたというのである。