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特別企画◎安倍〜菅政権御用ジャーナリスト大賞(後編)

アベノマスクも学術会議介入もGoToも擁護、もはや権力の「中の人」に…御用ジャーナリスト5位〜2位、そして大賞を発表

2位●平井文夫
“フジのスシロー”は本家よりアクロバティックな政権擁護で一時は重宝されるも、デマ連発でテレビから追放

 安倍政権のコロナ対応に対して、坂上忍がMCを務める『バイキング』(フジテレビ)が厳しい政権批判を続けた結果、お目付役として投入された平井文夫・フジテレビ上席解説委員。その露骨な政権代弁ぶりから付いたあだ名が“フジのスシロー”。

 だが、そのアクロバティック擁護ぶりは、本家・田崎スシローもびっくりのシロモノだった。たとえば、黒川弘務・元東京地検検事長の“賭け麻雀”問題について「点ピンはセーフ」と、過去の摘発事例を無視して無理やり黒川氏を擁護。世論調査で安倍内閣支持率が低下すると、「朝日や毎日は『これは下がるな』と思ったらやってくる」などと朝日や毎日が恣意的なタイミングで世論調査をおこなっているかのように攻撃した。

 さらに、河井克行元法相が摘発されると、安倍首相への責任追及を退けるために「じつはですね、安倍さんって河井(克行)さんのことね、そんなに好きじゃない」と、言い放った。

 なかでも、ひどかったのが安倍氏に代わって首相に就任したばかりの菅氏が引き起こした日本学術会議の任命拒否問題でのデマ発言だ。10月5日放送の『バイキングMORE』で、こう学術会議を攻撃したのだ。

「だってこの人たち6年ここで働いたら、そのあと学士院というところに行って、年間250万円年金がもらえるんですよ。死ぬまで。みなさんの税金から。大体。そういうルールになっている」

 しかし、これは紛れもないデマ、フェイクニュースだった。日本学術会議と学士院は管轄も違えば役割も異なる組織だが、そもそも日本学術会議の会員数は210人(任期6年)なのに対し、学士院の定員は150人のうえ終身会員。平井氏は日本学術会議の会員は任期が終われば自動的に学士院に行けるかのように語ったが、定員150人の組織に入ることなど不可能だ。

 この平井氏のデマには間違いを指摘する声が相次ぎ、平井氏は翌6日放送の『とくダネ!』(フジテレビ)に出演すると、「学術会議の会員全員が学士院会員になれるとの誤解を一部に与えてしまった」などと釈明。同日の『バイキング』でも、伊藤利尋アナウンサーが「昨日の放送について補足と訂正があります」と言い、平井氏の発言を訂正する結果に。

 ところが平井氏は、上席解説委員でありながら人に謝らせたうえ、釈明をおこなった『とくダネ!』でも「学術会議の会員は学士院の会員に推薦されますが、ならない人もいますし、学術会議以外の人も学士院会員になる道はあります」などと発言。そんな決まりはどこにもないのに日本学術会議の会員が全員学士院の会員に推薦されるかのように語り、性懲りもなく“年金デマ”を助長するかのような発言をおこなった。

 さらに日本学術会議に約10億円の予算が国から出ていることに対し、「やっぱり口出してほしくないなら自分でやればいいじゃないですか。なんで『口は出すな、税金はくれ』って言うの」などと主張。デマを流した反省もなく、学問の自由を無視した暴論まで展開したのだ。

 このデマ発言以降、『バイキング』などから平井氏の姿が消えたのは不幸中の幸いだが、平井氏はその後アメリカ大統領選をめぐってもフジテレビが運営する「FNNプライムオンライン」上のコラムでデマを飛ばし、やはり訂正・削除するという騒動を起こしている。

 しかし、これでもまだ平井氏を上席解説委員に据え続けているフジテレビ。さすがフェイクメディアのフジサンケイグループというしかない。

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