さらに番組では首相補佐官という役職について掘り下げたのだが、田崎氏の嫌味ダダ漏れは止まらない。
ボードで、初代首相補佐官が橋本内閣の岡本行夫氏だったという歴史やその仕事内容、首相補佐官は「特別職の国家公務員」で給与は「月額で117万5000円、年間で約2367万円」と「官房副長官補や各省の次官級とほぼ同等クラス」の待遇であることなどを紹介。それを受け、恵が「田崎さん、偉いんですね」と首相補佐官という役職の重要性について問いかけると、田崎氏はこう返したのだ。
「給与も高いですね」
田崎氏は、首相補佐官の役割について問うた恵の質問を無視して、給料の金額について延々語り出したのだ。
「(首相補佐官と)同じように見える、内閣参与、飯島勲さんとか、総理補佐官だった今井(尚哉)さんも(今回)参与になられたんですけど、それは日当制で、常勤じゃないんですよ。非常勤で、1日あたり2万4300円……」(編集部注:1日3万4200円との情報もある)
「まあ自分が出勤したら、2万4300円払われる」
「その人たち(内閣参与)からすると、ずいぶん、なんかたくさんもらってんだなっていうふうに」
細かい数字までそらんじて、内閣官房参与との給料比較を始める。しかも「その人たちからすると、ずいぶんたくさんもらってるんだな」って。まさか田崎氏も内閣参与を打診されて、日当2万4300円は安すぎると断りでもしたのかなと勘ぐりたくなるくらいの細かさだ。
いずれにしても、この日の田崎氏が本気でショックを受け、平常心を失っていたのは間違いない。普段はアクロバティックな政権擁護をあれだけ立て板に水のごとく解説する御仁がこの問題についてはうまく言葉が出てこず、あげくは柿崎氏のことを、「カキザワさん」「リュウザキさん」と2回も名前を間違える始末だった。