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感染再拡大、GoToトラベル大混乱も、安倍首相は会見を開かず逃走! 代わりにお仲間の極右雑誌「Hanada」に登場し嘘八百

 まず、安倍首相は緊急事態宣言の再発出について、「直ちにそうした状況にはありません」と否定、「コロナの時代の新たな日常を国民の皆様とともに作りあげていきたい」などと悠長なことを語り、「同時に、この時期に、検査体制や医療提供体制などについても、現時点では余裕がある状況が続いていますが、さらに強化していきたい」と発言。こうアピールするのだ。

「確保病床数は一万九千床以上。重症者数は約四十名ですが、二千五百床の重症者病床数を用意し、ホテルなども一万九千室以上を確保しています。次なる流行の波を備えるために、これらの体制や整備について都道府県とも連携しながらしっかりと対応していきます」

 安倍首相はこう豪語していたわけだが、はっきり言ってデタラメもいいところだ。3日には菅義偉官房長官も同様に、全国の確保病床数は1万9000床程度で、東京都では3300床、ホテルなどの宿泊施設も全国で2万弱、東京都で3000室弱と説明していた。ところが実際には、この当時も東京都は病床数を1000床から2800床に増やそうとしている最中で、16日時点でも確保病床数は1500床。ホテルも同様で、現状、確保できているのはなんと約370室にすぎず、きょうになって「7月中に1000床を確保する」と決めたばかりだ。

 ようするに、安倍首相は実態とはまったくそぐわない数字を並べ立てて、「現時点では余裕がある状況が続いている」などと説明しているのである。もし、この数字をインタビューがおこなわれた2日に会見を開いて豪語していたなら、いまごろ「その数は大嘘だったではないか」「緊急事態宣言の再発出を否定した根拠が崩れた」などと槍玉にあげられていたはずだろう。

 だが、インタビュアーである「Hanada」の花田紀凱編集長は、当然ながら安倍首相の説明に鋭く切り込むこともなく、むしろ「百五十日間に及ぶコロナとの闘いを改めて振り返って」などと、まるで終わった話かのように進行。もちろん、対する安倍首相も「我々が経験したことのない未知のもの」と強調した上で、こんなことを語るのだ。

「大変な感染力を持ち、急速に拡大していくなかでどう対応すべきなのか、あらかじめ模範解答が存在している世界ではありません。大変厳しい状況が続くなかで、個々の対応に様々なご批判や不満が出るのはやむを得ません」

 国民から批判や不満が高まったのは、後手後手対応はもちろんのこと、保護者の休業補償策も打ち出さないまま唐突に全国一斉休校を決めたり、星野源と勝手に便乗コラボして優雅な休日動画を投稿したり、感染予防策としては効果が期待できない布マスクである「アベノマスク」を配布したりと、国民の健康や生活を真正面から無視した施策ばかり打ち出したからだ。なのに安倍首相は、「厳しい状況だったのだから批判や不満が出るのは仕方がない」などと、謎の目線から自分の失策を自ら免罪しているのである。お前は何様だ、という話だろう。

 しかも、安倍首相はこの期に及んでも「布マスク配布の一定効果は間違いなくあったんだろうと思います」と言い張り、星野源に乗っかった例の動画に批判が集まったことにも「私というモデルが悪かったのかもしれませんね(笑)」などと笑って済ませる始末。国民が不安に晒されているなかで無神経な動画を投稿したことを、これっぽっちも反省していないのだ。

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