高田は、元衆院議員の横粂勝仁弁護士とともに『高田横粂の世相談義』というネット番組を持っており、3日にライブ配信された第15回目の番組(YouTubeの公式チャンネルで現在も視聴可能)で、こう切り出した。
「きょうの新聞で気になることがあったんだけど、(ニューストピックのフリップを指し)このなかのなかにはないんだけね、『桜を見る会』。これ、土曜日の朝日新聞にね、ちょっと不思議な記事が載っていたんで」
その記事とは、2月1日朝日新聞朝刊に掲載された「「桜」夕食会、首相が新説 収支不記載巡り「ホテルと契約、参加者が」」という記事。前述したように、安倍首相が「ホテルとの契約の主体は参加者」と言い出した1月31日の国会答弁を取り上げた記事だ。高田はこの記事を取り上げ、「桜を見る会」の問題を含めて「一個一個潰していかないとダメですよね」と言い、こう語り出した。
「いまね、コロナがたいへんな時期にね、『桜を見る会』(の問題を)やっている場合じゃないでしょって、世耕(弘成・自民党参院幹事長)さんもオンタイムでTwitterか何か打ったみたいだけど、そうじゃないでしょ、と。ね? みなさんが真摯にまっすぐ答えて、反省も合わせて述べてくれれば、これ1日で終わんないですか? 1日で。長引かせているのは誰ですかってことですよ。(中略)絶対に許しちゃいけない問題が山積ですからね」
「一個一個まっすぐに答えればいいんですよ。そうしたらすぐ解決することでしょう?」
世耕氏をはじめ、フィフィなどの安倍応援団やネトウヨは「野党はこんなときに新型コロナウイルス問題に触れない!」と吹き上がっていたが、そうした意見に対し、高田は「真摯に答えれば1日で終わる話」「長引かせているのは誰か」と、ごく真っ当なことを指摘したのだ。
さらに、横粂弁護士が「いま現在、国会が空転している。両方の理論が絡まっているんですよ」「それぞれの理論が噛み合っていない」などと解説をしたのだが、それにも高田は「いま横粂さん言ったけど、『噛み合ってない』んじゃないのよ」と言い、こう続けた。
「噛み合わせようとしているのに、向こう(与党)がズラしてくるのね。だから噛み合わないんですよ。意図的にズラしてくるから。向こうもしっかり噛み合ってきてくれればね、答えも出るし、悪いところは『今回のところは我々の不手際でした、我々のミスでした』『今後気をつけます』という言葉が出れば、そこは一旦おさまるわけですよ。そこをああでもないこうでもないと、言葉悪いけど屁理屈に近いような逃げ口上が多いから、これは長引くんであってね」