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川崎のヘイトクライムめぐり水原希子の対策を求める反差別行動にネトウヨが猛攻撃! それでも毅然と反論した水原のメッセージ

 水原はこの文書のなかで、キャンペーンに賛同した理由として〈在日コリアンに対する殺害予告ハガキは完全に脅迫罪であり、事件が起きる前に警察が動くべきだと思った〉〈多国籍市民が交流する場を守る必要があると思った〉と明言。〈私はこの世界に生きているどんな方でも、差別や偏見を受けたり、経験したことがあるのではないかと思います〉と綴る。さらに、人種差別だけでなく、性差別や階級差別などあらゆる差別や偏見をあげて、差別された憎しみが差別を生む〈差別の連鎖〉に対しては、「ふと差別心や偏見が湧き上がった時にこそ意識的に自覚すること」、「相手の立場に立って知ろうとすること」の大切さを訴えたうえで、こう続けた。

〈そして、大前提に誰かに嫌な事を言われたり、されたりしても、それはあくまでもその相手、個人の問題であって、それは絶対に人種やそのコミュニティー全般の問題ではない。一色単に特定の人種を否定するのは、絶対に違うし、理論的に間違っていると思います。
 大切なのは、この地球に生きている同じ人類、地球人として優しさと強さを持って今をしっかり生きていく事、そして前を向く事が大切だと思います。
 今まで約25カ国を旅して思うのは、日本に住んでいても様々な考え方がある様に、世界にも様々な考え方や思想があって、同じ国や人種、宗教に属していても、人間はみんな多種多様なんです。〉(原文ママ)

 文書を〈みんなの意識でMore love Less hateな世界にして行きましょう!〉と締め括った水原。その根底にあるのは「多様性を認めること」こそが「人類として共生すること」を可能にするという、力強いメッセージだ。

 水原がツイートのなかで〈私が言いたかったのは、みんな同じ人類として歩み寄って、許し合ったり、助け合うって事。つまりみんな同じ人類としてって意味です。国やコミュニティが違うと分断されてる様に見えているけど、そうじゃなくて同じ人間としてって意味です〉と書いているように、グローバル社会のなかで私たちは、「多様性」を認めて〈同じ人類〉という意識を持つことなしに、大きな困難を乗り越えることはできない。ネトウヨたちがヘイトを正当化するために持ち出す〈差別の連鎖〉でなく、お互いを知り、寄り添うことで生まれる〈愛の連鎖〉を水原は信じるのである。

 ネトウヨ的なリプライも唾棄せず、真摯に粘り強く語りかけるようなメッセージを出し、差別と偏見をなくすことの必要性を訴えた水原。以前、新聞のインタビューで、大量に押し寄せるヘイトスピーチを受けて心がズタズタに傷ついていたと吐露していたが、それでもネトウヨの攻撃に負けず、反差別や多様性の尊重、そして世界平和を願う心境を語ってきた。この芯の強さと聡明さに、あらためて拍手を送りたい。

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