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潜水艦うずしお搭乗が発覚、麻生財務相の「公私混同」は政治資金でも…例の女性のクラブに650万円、銀座の高級会員制クラブでも豪遊

麻生太郎公式サイトより


「桜を見る会」問題では、安倍首相の想像以上の公私混同が明らかになっているが、この体質は政権全体に広がっていると見て間違いがない。先日、2018年度の政治資金収支報告書が公開されたのだが、その中身を検証すると、安倍内閣の閣僚たちがこぞって政治資金で豪遊し、公私混同としか思えないような使い道をしていることがはっきりした。

 その筆頭が麻生太郎財務相だろう。麻生財務相といえば、今年5月18日に海上自衛隊第二潜水隊群所属の「うずしお」に体験搭乗していたことが発覚したばかり。麻生財務相は3日の閣議後会見で「防衛予算の査定作業で、現場環境を知っておくのは大事なことだった」などと強弁したが、予算査定のために財務大臣が潜水艦に乗るなど前代未聞。趣味で乗ったとしか考えられない。この男はおそらく、国の組織を自分のオモチャに考えているのだろう。

 そんな麻生財務相だから、「金」の面でも公私混同は当然というべきか。麻生財務相の資金管理団体「素淮会」の収支報告書を確認すると、昨年も麻生財務相は「会合」費名目で高級寿司店「すきやばし次郎」をはじめ、ふぐ店や天ぷら店などに支出。その派手な飲み食いの合計金額は約2300万円にものぼった。

 そして、突出しているのが例の店への支出だ。その店とは、「麻生氏の愛人」として週刊誌で特別な関係を報じられた女性がママをつとめる「Bovary」という六本木の会員制サロン。そして、同店を経営する「(有)オフィス雀部」に対する支出を確認すると、2018年だけで82万円(2月14日)、92万円(3月19日)、64万円(3月29日)、98万円(4月25日)、38万円(5月24日)、32万円×3回(7月10日、8月10日、10月1日)、28万円(11月6日)、48万8000円(11月26日)、42万円(12月18日)、62万円(12月28日)と計12回支出(いずれも支出の目的は「会合」)。年間の支払い合計金額は、締めて650万8000円だ。

 2018年といえば、3月に森友学園にかんする決裁文書の改ざん問題が発覚。当初、安倍首相も麻生財務相も「捜査中」を盾にして逃げていたが、近畿財務局の職員が自殺していたことが判明すると一転して公文書改ざんの事実を認めた。しかし、それでも麻生財務相は、公文書改ざんを「どの組織だってありうる。個人の問題だ」「(改ざんの動機が)わかりゃ苦労しない」「悪質なものではないのではないか。答弁に合わせて書き換えたというのが全体の流れ」などと無責任発言を連発していた。

 そして、その最中に麻生財務省は、「政治活動」を口実にして、非課税の政治資金で豪遊を繰り返していたのである。しかも、公文書改ざんという国家的犯罪を引き起こしながら辞任もせず、閣僚給与1年分を自主返納すると発表しただけ。その金額は約170万円であり、「愛人の店」と噂される会員制サロンに昨年1年間で支出した額の約4分の1にすぎない。さらに指摘しておくと、98万円を同店に支出した3月19日というのは、近畿財務局の職員が自殺してから2週間も経っていないタイミングだ。

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