現在の日本では、村本大輔や石田純一、りゅうちぇる、ローラ、佐藤浩市ら安倍政権あるいは安倍政権の政策に対して批判的な発言をした人たちが「政治的発言」をしたとして炎上して非難を浴び慎重さを求められるのに対し、松本人志やTOKIO、大泉洋、高畑充希といった安倍首相と会食を共にした芸能人や「桜を見る会」に参加した芸能人が叩かれることはない。
しかし、時の政権が芸能人と会食したりパーティや宴会に招待するのは、政権PRに利用できるからであり、その誘いに乗ることは極めて政治的な行為にほかならない。
しかも安倍政権が、敵と味方を峻別し、批判勢力を攻撃し “お友だち”を優遇してきたことは、周知のとおり。安倍首相は明らかに、これまでの政権以上に、ジャーナリストや芸能人を懐柔したり自身のPRのための場として、会食や「桜を見る会」などを利用してきた。メディア関係者や芸能人との会食がやたら多いし、大きく報道される芸能人だけ見ていても安倍政権下で「桜を見る会」に呼ばれる招待客の人選が変質していたことは誰でも気づいていただろう。
その程度の認識も持てない人間はどんな政権にも安易に近づくべきではないし(念のため言っておくが、政権に対する不満や批判はどんなに知識がない人間であっても言う権利がある)、それを薄々わかったうえでメリットを感じて会食や「桜を見る会」にホイホイ出かけていった芸能人が、「なんか悪いことしたみたいな」感じの目で見られるのも、そして批判を受けるのも当然の話だ。
松本は政権との癒着を自覚しているから、「割り勘だ」と言い訳したのだろうが、それすらも嘘だったとは。犬は飼い主に似るとはよく言うが、嘘・逆ギレ・論点すり替え・被害者ヅラ……安倍応援団のメンタリティは、本当に安倍首相にそっくりだ。
(本田コッペ)
最終更新:2019.11.24 02:19