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沢尻エリカMDMA逮捕で警視庁組対5課がTBS、文春に露骨な事前リーク! 清原、ASKA逮捕に続き…

 たしかに、元プロ野球選手の清原和博が2016年2月に逮捕された際も、逮捕の一報を受け、テレビ各局のワイドショーやニュース番組で、深夜、清原が自宅やサウナから出てくる姿、車に乗り込もうとする清原を記者が直撃する映像が流れた。今回と同じく現場記者が「来た!来た来た来た!」「これから夜の街へ繰り出す模様です」「サウナから清原がでてきました。3時間入って出てきました」「周りをきょろきょろ見てるぞ」「夏なのに長袖・長ズボンです」などと、臨場感たっぷりに伝える声も入っていた。

 そして清原が逮捕されると、テレビ各局は「我々は前から逮捕の情報を知ってましたよ」と自慢するかのように、その前年からの清原張り込み、直撃映像を公開した。なかでもフジテレビは、ニュース予告に「清原容疑者追跡!1200時間」というキャッチフレーズをうつほどのはしゃぎよう。さらに、今回沢尻の逮捕前夜を撮影したTBSは、清原のときも逮捕の瞬間を独占スクープ撮影していた。

 もっと酷かったのは、2016年11月のASKAの2度目の逮捕劇だ(周知のとおり、のちに不起訴処分)。このとき、NHKと共同通信が「歌手のASKA元被告逮捕へ。覚醒剤使用容疑」と速報を打つと、テレビ各局が逮捕状も出ていない段階で一斉に「ASKA元被告 逮捕へ」と大々的に報道。当のASKAは自分のブログで逮捕も覚醒剤の陽性反応も完全否定したが、その後も断定的な逮捕報道は続き、逮捕当日には午前からASKAの自宅前にマスコミが集結。身柄確保の瞬間があらゆるメディアで実況中継されるという事態に発展した。

 ちなみにASKAが逮捕されたのは警察に身柄を移された後、その日の夜のことで、マスコミ報道は明らかな逮捕の前打ちだった。

 これだけでも完全に人権無視の暴挙だが、ASKAはこの件では、約3週間後に嫌疑不十分で不起訴処分となり釈放されている。ようするに、警視庁組対5課は証拠が不十分なまま不当逮捕を強行し、マスコミもその暴挙に丸乗りして煽っていたのである。

 そして、今回の沢尻逮捕。組対5課もメディアもASKAの逮捕劇の失態についてなんら反省も検証もしていなかったということらしい。

「今回の沢尻については、さすがに情報を全社に流すということをはしなかったが、それでもTBS、さらには記者クラブに入っていない『週刊文春』にまで逮捕を事前リークし、クラブ通いの映像を撮らせた。映像があれば、大々的に報道してくれると考えたのでしょう」(警視庁担当記者)

 しかも前述のように、「週刊文春」は3カ月前から取材に動き、逮捕前夜も沢尻を自宅から尾行してクラブに行ったのではなく、文春記者のほうが先回りしてクラブで沢尻を待ち伏せしていたのだ。それこそ逮捕の成否に関わる相当センシティブな情報を「文春」に流していることがうかがわれる。

 しかし、普通に逮捕の確実性だけを考えれば、事前にマスコミが動くと、ターゲットの有名人が警戒したり逮捕しづらくなるはずだが、それでも情報を流している。しかも、これは末端からの流出とは考えにくい。ようするに組織として、逮捕の確実性よりも、広報・PR効果を重視している証左だろう。

「組対の捜査員は『マスコミに報道させるのは警鐘を鳴らすためだ』などと言っているが、ようは自分たちの組織の宣伝だよ。スタンドプレーにもほどがある」(前出・警察関係者)

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