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玉川徹が原発汚染水“海洋放出”論に真っ向反論!「原発事故は起こらないって言ってた専門家がまた無責任なことを」

 つまり、トリチウムが細胞の核に入り込み、内部被ばくを起こし、人間の根幹に関わる遺伝子にまで影響する可能性を指摘したのだ。

 さらに、コメンターターの玉川氏は、たとえば空気で冷やす方法など、汚染水自体をなくす方法を検討しない政府や東京電力に疑問を呈した。

「もう一つ大原則としては、これは原発の事故があったから生まれています。これ全部。(3.11まで)原発の事故は起こらないって言ってたんです、原発の専門家は、ほとんどがね。でも起こって。起こった後じゃあ、どうすんだって言ったとき、泥縄のように放出するしかないんだと。また無責任なこと言ってんの、っていうのは僕は心のなかにあります。本来は海洋に放出しないで済んでるはずのものを、海洋に放出するしかない。『これしかないんだからいいだろう』っていうふうなことは、謙虚さに欠けていると思うんです」

 まさに玉川氏の言うとおりだろう。「あり得ない」はずの原発事故が起き、汚染水がつくられてしまった。しかも事故から8年が経ったのに、他の仕組みを考えることなく汚染水を貯め続け、問題をずっと放置してきた。その挙句、「海洋放出しかない」とは思考停止であり無責任にもほどがあるだろう。

 西尾氏もまた、燃料デブリを箱状の壁で囲い、チェルノブイリのような石棺にして空冷するしか汚染水問題は解決しないと主張。さらに、汚染水にはトリチウムだけでなく、ストロンチウム、ヨウ素129、ルテニウムといった汚染物質が含まれていると指摘したのだ。

 実際、このことはすでに昨年8月22日の朝日新聞DIGITALでも報じられている。浄化されたはずの汚染水約89万トンのうち8割超にあたる約75万トンから、ストロンチウム90など基準値の約2万倍の汚染物質が検出されたことが明らかになっているのだ。しかも、これを東電は積極的に説明していなかった。

 しかし、こうした指摘に対して澤田氏は「箱にするっていうのは、ずっとコストがかかります。あと技術的にそれは、できるかどうかってこともあります」「(空冷は)お金かかりすぎて、どこかが負担しなきゃいけないんです。そのバランスをとらないといけない」と、コストを全面に出し原子力ムラの代弁を繰り返した。

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