また、こんな話まである。内閣改造で経産大臣となった自民党の菅原一秀氏が、今年6月、こんなツイートをおこなっている。
〈東映の岡田裕介会長とアップフロントの山崎直樹会長の古希を祝う会にお招き頂きました。豪華絢爛とはこのこと。菅官房長官、五木ひろしさん、里見浩太朗さんの大御所から橋本マナミさんはじめモーニング娘他、とにかくすごい会でした。映画界、芸能界が日本の文化を築いてきたことを体感しました!〉
いわずもがな、東映は映画会社大手で、アップフロントグループはモーニング娘。を筆頭にしたアイドルから堀内孝雄、森高千里などのタレントを擁する芸能事務所だ。そんなところにまで菅官房長官は人脈を広げているとは驚きだが、しかも、この会に出席した芸能関係者によると、菅官房長官は挨拶にも立ったという。
「菅さんは祝辞スピーチをして、“2人(岡田・山崎会長)とよく食事をしている。会うたびにエネルギーをもらっている”というようなことを終始笑顔で話していました。あと、“2人を安倍内閣の大臣として国会答弁に立たせてみたい”みたいなリップサービスまで披露していましたね」
このように、ただの鉄面皮ではなく、国民の与り知らないところで不気味な“笑顔”を振りまいて芸能界にネットワークを築き上げている菅官房長官。しかも、恵俊彰や安室奈美恵の件のように、これまではその人脈を安倍政権のための工作に活用してきたが、今回、東山紀之の番組に出演したことからもわかるとおり、最近一気に「ポスト安倍」として注目を集めていることで、そのネットワークを自身のイメージアップのために使おうとしているのだろう。
そして、もっとも恐ろしいのは、こうした芸能人脈が憲法改正に向けて総動員されることだ。吉本興業やジャニーズ事務所はもちろん、アイドルに演歌歌手、俳優といった多岐にわたる芸能人を動かすことができる実力者たちとの深い繋がり──。菅官房長官は改憲キャンペーンで一体どんな手に出るのか。想像しただけでゾッとするほかないだろう。
(編集部)
最終更新:2019.09.18 12:35