たとえば、昨年12月には、幻冬舎の見城徹社長が自身のSNSに〈起業家仲間と菅義偉官房長官を囲んで。東麻布[富麗華]にて〉と写真をアップ。そこには、向かって右に見城社長、左にエイベックスの松浦勝人会長CEOが鎮座し、その中心で菅官房長官が満面の笑みを浮かべていた。
そして、エイベックスの松浦会長といえば、以前にも菅官房長官との関係が噂されていた人物だ。それは、昨年の沖縄県知事選でのこと。同時期に引退ライブをおこなった安室奈美恵をめぐって、自民党と官邸がきな臭い動きをしていたことが取り沙汰されたが、このときも、菅官房長官が一時、安室の音楽プロモーターを通じて圧力をかけようとしていたことが報じられた。
〈彼女の動向にピリピリしているのが、菅義偉官房長官だ。(中略)安室に関しては、「(契約先の)エイベックスの松浦(勝人会長)とは知り合いだから」と嘯いてる。「菅氏は、安室のライブやツアーを一手に担う音楽プロモーターとも面識があります。菅氏は一時期、安室が県知事選で動かないように彼らに頼むべきか悩んでいました。結局、『安室はどうせ芸能界に復帰する。政治に関わることはないだろう』と判断して連絡するのは止めたようです」(菅氏周辺)〉(「週刊文春」9月20日号/文藝春秋)
さらに菅官房長官に顕著なのが、テレビのキャスター、コメンテーター、ジャーナリストへの会食による懐柔工作。その相手として名前があがったひとりが、『ひるおび!』(TBS)のMC・恵俊彰だ。
この話を暴露したのは、東国原英夫。昨年5月の『ゴゴスマ〜GOGO! Smile!』(CBCテレビ)のなかでいきなり「『ひるおび!』の恵と菅さんがご飯を食べた」と発言。『ひるおび!』といえば、田崎史郎氏や八代英輝弁護士ら安倍応援団による政権擁護姿勢が有名だが、MCの恵も菅官房長官と会食をしていたというのである。
「東国原の発言以前から、恵と菅官房長官が食事をしているという情報は流れていました。一度だけでなく、何度か会っている可能性もあります」(全国紙政治部記者)