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NEWS小山と加藤がクルド人難民に直撃取材! 日本の入管の冷酷実態を証言「収容施設はすべてが人権違反」

 この解説に加藤は「聞けば聞くほど、理由は論理的にあるんだけど……」と、まったく納得がいっていない様子。

 外国人技能実習生が置かれているブラック労働の問題がまともに議論されていないのにもかかわらず、改正入管法を強行採決させたことからも、安倍政権がいかに日本にやって来る外国人の命を軽く扱っているのかは明らかだが、それは難民に対しても同様で、国際社会からも批判を浴びている。

 日本はシリア難民をまともに受け入れず世界中から批判を受けているが、2015年9月にニューヨークでおこなわれた会見の質疑応答で海外の記者に「日本がシリア難民を受け入れる可能性は?」と尋ねられた安倍首相は、このように答えている。

「(難民受け入れは)人口問題として申し上げればですね、いわば我々は移民を受け入れるよりも前にやるべきことがある。それは女性の活躍であり、あるいは高齢者の活躍であり、そして出生率を上げていくには、まだまだ打つべき手があるということでもあります」

 難民受け入れに関して問われたのにもかかわらず、「難民」と「移民」を混同したあげく、「女性と高齢者の活躍と出生率を上げるのが先」と憚ることなく話すのは、安倍首相が難民問題を“国際社会への貢献”の話ではなく、“労働力の問題”としてしか考えていないことを意味している。

 安倍首相のこの発言が、難民に対する人権侵害が横行する日本社会の現状を象徴していると言えるだろう。

 本日26日深夜放送回の『NEWSな2人』では、難民問題特集の後編が放送される。小山がミャンマーからの難民の多い東京・高田馬場で難民問題についてさらに当事者への聞き込みをおこない、さらに、加藤は入管庁に電話取材をおこなって収容者が置かれている劣悪な環境について訊く。予告映像では、要領を得ない入管庁の担当者に対して、加藤がかなり厳しい口調で担当者を問い糺す姿も映っていた。

『NEWSな2人』のように難民問題について扱う番組がもっと増えて欲しい。これは人間の命の問題である。もっと報じられてしかるべきだし、日本社会のなかからも是正を求める声がもっと出てきてしかるべき問題だ。

最終更新:2019.07.26 10:44

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