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安倍首相が党首討論で夫婦別姓とLGBTの権利保護に「NO」…しかも自分でNO表明したのに「印象操作だ」と逆ギレ!

「原発の新増設は認めない」に一人だけ挙手しなかった安倍首相(日本記者クラブより)


 選択的夫婦別姓について「経済成長とは関わりがない」と暴言を吐いたばかりの安倍首相だが、本日おこなわれた日本記者クラブでの党首討論会(自民、公明、立憲民主、国民民主、共産、日本維新の会、社民の7党)で、その性差別的姿勢がはっきりとあきらかになった。しかも、その姿勢を自分で表明しておいて「印象操作だ!」と逆ギレしてごまかす、総理大臣とは思えない醜態を晒した。

 それは、記者団からの質問に答える党首討論会第二部の最後。記者からの質問に挙手で回答する方式でいくつか質問が投げかけられたときのことだ。

 まず、質問のひとつ目は「女系天皇を認めてもよいと思う方」。これに賛成を示して挙手したのは共産党の志位和夫委員長と社民党の吉川元幹事長だけだった。

 さらに、「原発の新増設は認めないという方は挙手してください」と質問されると、安倍首相を除くすべての党代表者が挙手。与党である公明党の山口那津男代表も隣に座る安倍首相の様子を伺いながら最後に手を挙げていた。安倍首相だけが手を挙げず、手持ち無沙汰に書類をペラペラとめくるのみ。そして、公明党の山口代表が「再稼働は認めるが新増設は認めない」と説明すると、安倍首相も慌ててなぜかこうつづけた。

「あの、自民党も政府もですね、現時点で想定は、新増設については想定していないということであります」
「新増設をしないというなかにおいて、エネルギーの安定供給を、わたしたちはエネルギーミックスを立てているということ」

「新増設はしない」と言うのなら、山口代表と同じように「新増設を認めない」として挙手すればいい。なのに、なぜかそうはしない安倍首相。これはようするに、新増設する気があるということではないのか。

 この挙手による賛成・反対の意志表示の方法で、安倍自民党の不都合な問題に対するペテン師的態度が露わになったといえるが、さらに刮目すべきのはこのあと。その後の質問では、安倍自民党が覆い隠そうとしている問題点への姿勢がよりはっきりしたからだ。

「選択的夫婦別姓を認めるという方は挙手してください」

 この質問に、やはり安倍首相を除くすべての党代表者が挙手。山口代表も手を挙げ、安倍首相だけが「選択的夫婦別姓を認めない」としたのだ。

 つまり、先日は「経済成長とは関わりがない」と夫婦別姓の議論から逃げた安倍首相だったが、この直球の質問に安倍首相は居心地の悪そうにヘラヘラと笑いを浮かべるだけ。そもそも夫婦別姓を認める気がないことをはっきりと示したのである。

 これだけではない。つづいてなされた質問は、こういうものだった。

「LGBTの法的な権利を与えるというのを認めるという方は」

 この質問に対し、今度は安倍首相と山口代表以外が挙手。またも安倍首相の多様性を否認する姿勢が浮き彫りとなったのだ。

 しかも、手を挙げなかった安倍首相は、すぐさまこんなイチャモンをつけはじめた。

「これですね、あまりにもね、ちょっとね、単純化してショーみたいにするの、やめたほうがいいですよ」
「政策的なね、政策的な議論をちゃんとしないとですね、イエスかノーかということでは政治はないですから。どういう議論をしているんだ、いまの段階で答えられなくても直ちにノーではないんですから、それはね、それは印象操作するのはやめたほうがいいと思いますよ。何か意図を感じるんだけど。何かそういう意図を感じるな」

 いやいや、大前提として党首討論会の開始前には“イエスかノーかで質問することもある”と前置きされていたし、なによりもこれは「印象操作」でも何でもない。選択的夫婦別姓や LGBTの権利保障という問題は「政策的な議論」ではなく、基本的人権にかかわる問題として「イエスかノーか」で姿勢を示せるものだからだ。

 つまり、安倍自民党が多様性を認めない、基本的人権を疎かにする姿勢であることが明確になった結果、安倍首相は「印象操作だ!」「意図を感じる」などとわめき立てることしかできなかったのである。

 この幼稚な態度には、御用ジャーナリストのひとりである読売新聞の橋本五郎氏でさえ、「安倍さんは説明されたわけでしょ? 説明なしにただ手を挙げろと言っているわけじゃありませんから。それで説明をされたわけですから」「簡単に賛成・反対とはいかない問題なんだって、逆にわかったじゃないですか」となだめたほど。これに対し、安倍首相は「……ありがとうございます」と述べ、挙手による質問コーナーは終わった。

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