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中尾彬と河野景子が“韓国との国交断絶”に反対しただけで炎上! K-POPや韓国コスメまでタブーになった嫌韓日本の異常

 また、現在の安倍政権について「現在の日本政府は旭日旗だけでなく、すべての面で保守的な立場を持っている。日本の中でも様々な社会的な問題を起こしているのが事実だ」「この問題については俳優としてよりも、一人の個人として望ましくないと考える」と発言したという。

 すると、インターネット上には〈売国奴國村を許すな!〉〈釜山の映画祭に出席している時点で、韓国寄りの意見しか言えないだろう 目先の金のために、売国奴に成り下がったな 惨めな男〉〈國村隼さん好きな俳優さんだったけど韓国の傀儡で日本の国賊だったとは残念〉〈反日分子は追放しろ!〉といった声が溢れたのだ。

 韓国側に「理解を示した」程度の反応でここまでファナティックな反応が出てくること自体がこの国の狂気をよく表しているが、さらに異常なのは、K-POP、グルメ、コスメ、映画、ドラマなどの韓国カルチャーを肯定的に扱っただけで炎上する流れが完全に定着しつつあることだ。

「大人は知らない!? 最新 中高生トレンド」と題して、新大久保の盛況ぶりを特集した『あさイチ』(NHK/2019年4月3日放送分)が炎上したのは記憶に新しい。韓国カルチャーに夢中になる若者たちを取材した番組に対してネトウヨから〈NHKは韓国のテレビ番組だよ!! 嘘ばっかり流す異常な国営放送 どこの国の国営放送や 朝鮮国営放送やん〉〈あさイチ、不意に「新大久保」とか韓国キーワード入れるなぁ。そんなに韓国とズブズブなのか。駄目すぎ〉といった抗議が殺到したのだ。

 女性タレントや女性アスリートも、こうした炎上攻撃のターゲットになってきた。

 たとえば、フィギュアスケートの本田真凜選手は2017年に世界ジュニア選手権で銀メダルを獲得した際、練習と試合をがんばった自分へのご褒美として韓国旅行に行きたいと明かし「ファッションが好きなので、楽しみ」と語ったところ、大バッシングを受けた。
 
 乃木坂46(当時)の生駒里奈もブログ(2017年2月28日)に〈最近K-POPの素晴らしさに魅了されました。ルックスも、ダンスも歌もすごいっっ気づいたらずっとMVみてます。はぁ、同い年、年下の方もいて、こんなレベルでアイドルしてちゃダメだなと反省。頑張ろうとやる気も湧きます!ルックス、体型は無理だから、せめて技術だけでもあげなきゃね〉との投稿をして、少なくない数の攻撃を受けた。

 そのため、タレントの側も自主規制をして、韓国カルチャーに関する発言を控えるようになっている。藤田ニコルは2019年1月20日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS)で、こんな複雑な心情を告白していた。

「私が韓国旅行に行ったりだとか、K-POPの音楽を聴いているだけで、一部の人からけっこう言われたりします。そういう言葉を一部の方から、ツイッターとかインスタグラムとかで来るので、『あ……、こういう感じなんだなぁ……』って」

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