しかも、驚くのはこのあとだ。前出A氏は「ブローカーからは『桜を見る会』の招待状を買えば、もれなく自民党有力派閥のパーティー入場券も付けると言われました」と証言。それは、今年5月におこなわれる、会費2万円の〈派閥のパーティー券〉だったという。
ようするに、安倍首相と近づくことができる「桜を見る会」をダシにして、自民党議員は派閥のパーティ券までさばいている、というのである。
繰り返すが、本来、招待客は功労者であるはずで、そのために公費が投入されている。しかし、その招待状をタダで手に入れられる自民党議員が“転売”し、さらには派閥の影響力を誇示する場でもある政治資金パーティにまで利用しているのだ。つまり、安倍首相による「私物化」だけでなく、政権与党である自民党ぐるみで「桜を見る会」を食い物にしているのである。
国民の血税で賄われているイベントを政治利用と小遣い稼ぎに使う安倍自民党の議員たち──。まったく国民をバカにするのもいい加減にしろという話だが、トップが「お友だち」優遇を隠さないのだから、さもありなん。こうして腐敗政治はどんどん広がっているのだ。
(編集部)
最終更新:2019.04.17 07:59