こうした安倍首相の「いい話」とメディアの宣伝に多くの国民は騙されているが、けっして忘れてはいけないのは、失敗した場合のツケは国民が払う、ということだ。
実際、安倍首相はこう明言しているのである。
「基本的に、年金につきましては、年金の積立金を運用しているわけでございますので、想定の利益が出ないということになってくればそれは当然支払いに影響してくる」
「給付にたえるという状況にない場合は当然給付において調整するしか道がないということ」(2016年2月15日衆院予算委員会)
そして、ここにきて、安倍政権のリスキーな投資が巨額の損失を生み出す可能性が高まってきた。
黒字になれば自分の手柄にし、メディアも大々的にその成果を伝えるが、巨額の損失の穴を埋めるのは国民──。果たして、GPIFの2018年10~12月期の資産運用成績が発表されたとき、安倍首相はどう言い繕うのか。そして、その言い訳に、国民は騙されてはいけない。
(編集部)
最終更新:2019.01.31 05:21