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安倍応援団の小川榮太郎切りが醜悪!百田、上念、有本、WiLLが小川の悪口と「自分は関係ない」の大合唱

安倍首相も関与した小川氏のデビュー作『約束の日』

 自民党・杉田水脈衆院議員の“LGBTには生産性がない”という差別言説を“LGBTを認めるなら痴漢の触る権利も保障せよ”なるヘイトの上塗りで擁護した、自称文芸評論家の小川榮太郎氏。その小川氏をめぐって、極右文化人・安倍応援団界隈がいま、まるで“糞の押し付けあい”のような醜態を次々にさらしている。

 たとえば、昨日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が「『新潮45』を休刊させた“安倍応援団長”を直撃150分」という記事のなかで、例の「放送法遵守を求める視聴者の会」(以下、「視聴者の会」)における小川氏の“寄付金私的流用疑惑”を追及。

「視聴者の会」といえば、2015年に小川氏が事務局長となり、初代よびかけ人のすぎやまこういち氏や、上念司氏、ケント・ギルバート氏などの安倍応援団を中心に発足された民間団体だ。周知の通り、安倍政権に批判的なニュース番組に圧力をかけ、結果、当時『NEWS23』(TBS)で安保法案の危険性を指摘していたアンカー・岸井成格氏を番組降板に追いやった。

 ところが、その「視聴者の会」で、昨年からカネをめぐる“内紛”が起きていた。記事によると、同会に「数千万円単位の寄付」をしていたというすぎやま氏の妻が「視聴者の会」の経理がおかしいのではないかと気付き、会計処理を担当していた小川氏に「寄付金を私的に流用しているという疑惑が持ち上がった」(同会関係者)というのだ。

 たしかに、すぎやま氏は昨年3月に代表呼びかけ人を辞任し、小川氏も同年7月に事務局長を退任、新代表を百田尚樹氏、事務局長を上念氏とする新体制に移行(2018年4月から一般社団法人化)していたが、その背景に、この小川氏らの金銭トラブルがあったということらしい。

「週刊文春」の取材に対してすぎやま氏側は「寄付金の管理と使途につき、小川氏と紛議を生じていることは事実」「未だ解決していないという認識」などと回答。一方の小川氏は「全くの事実無根」などと疑惑を否定しているが、いずれにせよ、あの“安倍政権を守る言論圧力団体”でカネ絡みの醜い“内ゲバ”が起こっていることは間違いない。

 しかし、本サイトとしてより興味深いのは、これまで小川氏とよろしくやってきた連中による、見事なまでの“小川切り”と“手のひら返し”のほうだ。

 たとえば、この「文春砲」に慌てふためいたのが、事務局長を引き継いだ「視聴者の会」設立時からの“盟友”上念氏と、現在、理事を務める自称ジャーナリストの有本香氏、そして同会代表理事である作家の百田尚樹氏の3人。百田氏は、10月1日、ニコニコチャンネルの「百田尚樹チャンネル」での生放送に上念氏と有本氏を招き、文春報道に先んじて小川氏の「私的流用」疑惑について釈明したのだが、そこで連発したのは見苦しい責任逃れだった。

 たとえば上念氏は、小川氏から事務局長を引き継いだ際、「数十万の預金と、数百万円のリース債務があった」「230〜240万円くらいの債務があった」といい、百田氏も「月何十万もかかる、めっちゃ高いコピー機」の利用があったことを認め、「ちょっと金の使い方は乱暴ではありました」「これはほぼ私的利用じゃないかとすぎやまさんが思う帳簿だった」と言及した。一方で3人は、この問題について「1年以上前の話」(上念氏)「前時代の話」(有本氏)であり、あくまで“小川さんとすぎやまさんのトラブル”だと繰り返し強調。「現在の『視聴者の会』と小川榮太郎さんは一切なんの関係もありません」(百田氏)などと言って、金銭問題とは無関係だと主張したのだ。

 いや、「一切関係ない」なんて、とてもじゃないが言えないだろう。百田氏が同会の代表理事に就任したのは昨年3月末であり、事実、同年3月28日におこなわれた記者会見では、百田氏の新代表就任とすぎやま氏の退任を同時に発表、すぎやま氏の退任を同会は「高齢と多忙が理由」とした。しかも、この会見の場には、事務局長として小川氏も出席している。

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