しかも、じつはこの菅沼氏、同サミットの事務局と兼ねた伊勢市のコミュニティ館でスタッフと共同生活を送り、〈『KAMIスタイル』という新興宗教の“教義”のようなものを教えている〉という。しかも、その受講料が〈2時間で300万円。人によっては1000万円を請求されることもある〉(「FRIDAY」7月20日号)とかなりの高額であるというのだ。
「週刊文春」によると、この「KAMIスタイル」は「縄文時代の生き方を理想とする」もの。「病気は人間の我欲が生み出した代物。宇宙の法則に則って生きていれば病気にはならない」という教えで、たとえばガンの原因は〈我が強すぎる、突っ張りすぎ〉、子宮筋腫は〈女としての生き方が間違っている〉とテキストでは説明しているらしい。
科学的根拠がない上に高額な受講料……。その上、300万円の受講料を支払ったという元信者は、「こどもサミットには、首相夫人も関わっている。魅力的で信頼できると思って、伊勢にやって来ました。(中略)私のような人間は絶好のカモでした」と語っている。つまり、菅沼氏と昭恵氏との関係が信頼する材料になっていたというのである。
しかも、菅沼氏のFBによると、今年1月5日に首相公邸で「世界こどもサミット会議」を開いたと報告。公邸で撮影された昭恵氏との写真が投稿されている。
森友問題であれだけ公私混同が指摘され、ついには「首相夫人は公人ではなく私人」というトンデモ閣議決定までおこなわれたが、その私人であるはずの昭恵氏は、お友だちを私邸ではなく公邸に呼んで、私的な会議を開いているというのである。ようするに、何の反省もないのだ。
この調子だと、第2の森友、第2の籠池泰典・前理事長のような人物がいつ出てきても、まったく不思議ではない。懲りない妻に図に乗る夫──稀代の私物化夫婦をこのまま放置して、ほんとうに国民は納得できるのだろうか。
(編集部)
最終更新:2018.08.14 10:51