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日大アメフト問題で太田光ら日大出身芸能人が次々コメントする一方、附属高アメフト部出身のオードリーは沈黙

 いったいなぜか。ネットや一部の業界関係者の間では、「オードリーは日大から番組のスポンサーについてもらってるから、そのからみで話題にできないんじゃないか」という見方も流れている。

 たしかに、調べてみると、『オードリーのオールナイトニッポン』では2016年10月4日から12月28日、2017年10月7日から2018年3月31日まで、日本大学が番組提供をしていた。

 しかし、現在は番組提供に日大は入ってないし、そもそもラジオ番組のスポンサーをしているくらいで、今回のような大事件に口をつぐむというのは考えにくい。

 むしろ、オードリーがこの件について発言できない理由があるとすれば、やはり特別付属高校のアメフト部出身ということが大きいのではないか。昨日の日大アメフト部の選手会見では、内田監督の意を受けて反則を指示し念押しした井上奨コーチが、加害選手が通っていた日大豊山高校の監督も兼任していたことが明らかにされたが、内田監督は大学だけでなく、附属高校や提携の高校にも強い影響力をもっている。

 そういう体育会的なヒエラルキーやしがらみ、目に見えない圧力を感じて、オードリーは言いたいことを言えなくなってしまっているのかもしれない。

 しかし、どういう事情があろうと、オードリーはやはりこの事件にきちんとコメントすべきではないか。前述したように、彼らはこれまで、アメフトというスポーツの伝道者として活動し、若林はアメフトが「野蛮なスポーツ」などではなく、「知的で科学的なスポーツ」であることをしきりに強調してきたのだ。

 これでもし、体育会的なヒエラルキーに屈して口をつぐんでしまったら、それこそ自分の言葉を否定してしまうことになるだろう。日本のスポーツの陰湿な体育会的体質を変えるためにも、若林のようなアメフトの科学的な本質を理解している人間に、ぜひこの事件の問題点や背景を指摘してもらいたい。

最終更新:2018.05.23 11:19

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