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はすみとしこが詩織さんを「枕営業」とイラスト攻撃! 元ネタは山口敬之のトンデモ弁明、杉田水脈ら安倍チル議員も同調

 まず、念のため確認しておくが、詩織さんによれば、2015年の4月3日の夜、仕事のビザの相談を目的に山口氏と食事をした。ところが、アルコールに強いはずの詩織さんは、途中で意識を失ってしまった。そして気がついたときには、山口氏が滞在しているホテルのベッドにおり、上から山口氏にまたがられ、強かんされていた。山口氏は避妊具すらつけていなかった。

 意識が朦朧とした状態の詩織さんが帰宅を懇願していたにもかかわらず、山口氏の判断でホテルに連れ込んだのは、二人を乗せたタクシーの運転手の証言やホテルの防犯カメラの映像で証明されている客観的事実である。また、避妊具さえつけずに挿入に及んだことは、山口氏も詩織さんとのメールのやりとりのなかで認めており、その後のメディアでの抗弁でも否定していない。

 しかも、はすみは、詩織さんが山口氏に就職相談をしたが「音沙汰なし」だったから告発したかのように描いているが、実際には、詩織さんは事件のあった夜から5日後の4月9日には警察署へ行き、強かん被害を話している。そして同じ頃には被害を打ち明けた友人の協力を得ながら、謝罪を引き出すためのメールを何度も書いている。性暴力被害に前向きに対応していると聞いた産婦人科へも行っている。詩織さんはこの時点で警察の捜査員とともにホテルの防犯カメラの映像を確認している。4月18日にはメールで山口氏にこう返信している。

〈今回山口さんと帰国した際にお会いしたのは新規のプロデューサーとして採用、ないしフリーとして契約をしたいので残りの問題のVISAの話をしようとお誘いいただいたからですよね。
なのに意識の無い私をホテルに連れ込み、避妊もせず行為に及んだあげく、その後なにもなかったかのように電話でビザの手続きをするといってきたり、この度(原文ママ)に及んでそのようなあやふやなご返答をされるのは何故ですか?〉
〈また前回のメールでもショックだったと伝えたのに謝罪の言葉がないのはどうかと思います。そして医療費も負担してください〉

 それを、はすみは、さも詩織さんがジャーナリストの夢を叶えるために山口氏に「枕営業」を仕掛け、うまくいかなかったのを恨んで「レイプ」と主張したかのような、架空のストーリーをでっち上げているのだ。

 むき出しの悪意に吐き気をもよおすが、前述したように、ここで冷静に指摘しておかねばならないのは、このイラストには、たんにはすみによる誹謗中傷の表現というだけでない重要な問題があるということだ。それは、このデマはすべて山口氏が「Hanada」(飛鳥新社)17年12月号で展開した“シナリオ”を下敷きにしているということだ。

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